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コロナ禍だけどゴーグルを装着して旅行体験 JR東、青森の物産展をVRで:実証実験(1/3 ページ)
東京駅の施設で、青森県の観光や食をVR技術で体験する「未来の物産展 from 青森」の実証実験が行われる。コロナ禍で長距離の移動ができない人のために、旅行体験を提供する。首都圏に出店する事業者の負担を軽減する目的もある。
JR東日本は3月17日、東京駅に隣接する施設において、青森県の観光・物産・食をVR(仮想現実)技術で体験する「未来の物産展 from 青森」の実証実験を開始する。コロナ禍でさまざまな移動が制限される中で、新しい旅の形を提案するとともに、事業者のビジネスチャンスを拡大するのが目的だ。
この取り組みは、レストラン「JAPAN RAIL CAFE」の特設コーナーで実施する。利用者がVRゴーグルを装着すると、青森県の観光名所である「弘前城の桜」や「奥入瀬渓流」といったコンテンツが映し出される(体験は無料)。それぞれのバーチャル空間には、景色だけでなく、地元の名産品や食事メニューも登場する。VR空間の“商店”では、遠隔地にいる販売員が接客を行う。将来的には青森から接客することも考えているという。
バーチャル空間で利用者が購入した名産品は、VRゴーグルを外した後、店内のレジで決済できるようにしている。食事も同様の仕組みで、施設内のレストランで提供する。
販売する商品としては、「アップルバター」(税込715円)、日本酒の「陸奥八仙 芳醇超辛口純米」(2200円)、「冷凍さば缶詰 みそ煮」(350円)などがある。また、飲食メニューとして「飲み比べセット奥入瀬」(1000円)、「ご飯のお供セットさくら」(850円)、「りんご茶」(400円)などを用意した。
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