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コロナ禍だけどゴーグルを装着して旅行体験 JR東、青森の物産展をVRで:実証実験(2/3 ページ)
東京駅の施設で、青森県の観光や食をVR技術で体験する「未来の物産展 from 青森」の実証実験が行われる。コロナ禍で長距離の移動ができない人のために、旅行体験を提供する。首都圏に出店する事業者の負担を軽減する目的もある。
なぜVRで物産展を行うのか
今回の実証実験を中心的に行うのは、JR東の子会社で新規事業に取り組むJR東日本スタートアップ(東京都港区)、IT企業のABAL(東京都渋谷区)、NTTドコモの3社だ。
JR東日本スタートアップが手掛ける重要な事業の1つが「新しい旅のカタチを提案する」ことだ。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、都道府県をまたいだ移動が難しくなっている。また、地域では祭りの開催を中止せざるを得ない状況が続いている。テクノロジーを活用することで、こうした課題を解決するのが目的だ。さらに、地方との接点を作り出すことで、コロナ禍収束後、実際に旅をしてもらう狙いもある。
今回の実証実験では、ABALが開発した「ABALシステム」を活用している。これは、多層階VR空間内においてユーザーが自由な移動や体験の共有を可能にするものだ。実際に提供されるVRコンテンツでは、利用者はエレベーターに乗って、VR空間にあるさまざまな観光スポットを移動する。
NTTドコモは5G通信環境を、JR東は駅の施設をそれぞれ提供する。
JR東にとっては、首都圏の駅で開催する物産展において、地方から参加する事業者の負担をいかに軽減するかが課題だった。今回の実証実験の結果を踏まえ、新しい物産展の在り方を検討する。
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