2015年7月27日以前の記事
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【AI insideの衝撃 後編】SaaS企業からAIプラットフォーマーへ(2/5 ページ)

今期40億円を超える売上を見込み、250%を超える売上高成長率を達成しながらも「SaaSでの展開はあくまで通過点」と、AI insideの渡久地CEOは次の展開を見据えています。後編でも「企業データが使えるノート」のアナリストが、引き続き渡久地氏にインタビューを行いながら「GAFAが競合になり得る」というポテンシャルを持つ、AIプラットフォーマーとしての可能性を探っていきます。

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AI insideがつくりたい世界

 AI OCR領域で成功を収めつつある同社ですが、これはAI insideが目指す展開においてプラットフォーム戦略の一端であるといいます。ここではそのビジョンの全体像について探っていきます。


AI Insideのプラットフォーム戦略(AI Inside)

 上記スライドはAI insideが掲げるAIプラットフォームの構想イメージです。

 3色の円は同社が提供を行うAIに関するサービスの提供レイヤーを表しており、現在まで売り上げの中心である「DX Suite」は、クラウド上で利用可能なソフトウェアであるSaaS(Software as a service)に該当します。

 現時点においてはこのSaaSでの売り上げ比率が大半を占めますが、同社の展望としてはその外円にあるPaaS(Platform as a service)、それを支えるIaaS(Infrastructure as a service)を今後の戦略の本丸と位置付けています。

 現在、AI insideの1500億円に及ぶ時価総額は、主にSaaSビジネスにおける実績と業績見通しに対し形成されていると見られます。一方で、今後の同社の企業価値を考える上では、このPaaS、IaaSビジネスのポテンシャルに目を向けることが不可欠です。

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