作業着を置かない店を増やすのは「職人を守るため」 ワークマンが考える店舗戦略:#ワークマン女子東京初出店(2/3 ページ)
ワークマンが3月19日、#ワークマン女子2号店となる東京ソラマチ店をオープンした。作業着を扱わない#ワークマン女子を10年で400店出店する努力目標を掲げる。その理由とは……
アウトドア用品は今後品数を増やしオンライン上での展開を検討
今季は前年に比べ女性向け商品のラインアップを倍近くに拡大。親子でのおそろいコーディネートを楽しみたいという声に応え、140〜150センチのジュニアサイズの商品も拡充した。
店内中央には、アウトドア製品や靴売り場を配置。靴売り場の床には「インスタ映え」を意識して、オリジナルのイラストや店名を記したボードを設置し、試し履きした写真をすぐにSNSで発信できるようにした。
またアウトドアコーナーには、プライベートブランド(PB)として展開するローチェア(1500円、税込)やミニテーブル(980円)、保冷容器(1900円)などを並べた。コロナ禍でアウトドア人気が高まる中、初心者に向けた「エントリーモデル」として訴求する。
PBのアウトドア用品は、発売以降SNS上で話題となり各店舗でも品切れが相次いでいた。そこで同社では今後ラインアップを拡充した上で、オンライン上で販売し店舗で受け取るといった展開を検討しているという。
また、21年の春夏新製品として低価格で機能性を高めたラインアップを強化。YouTuberやブロガーといった同社のアンバサダーと製品開発を行い、普段着として着用できるデザインや、「ありそうでなかった機能」を加えた製品を発表した。
建設現場とオフィスを行き来するビジネスパーソンにターゲットを絞った「リバーシブルワークスーツ」(ジャケット:2900円、パンツ:1900円)のほか、網戸や蚊帳から着想を得た「AERO GUARD ステルスジャケット」(2900円)、「着るエナジードリンク」と表現する「長袖クルーネック」(1500円)などを展開。長袖クルーネックは、臨床試験で疲労やストレス軽減などの効果が認められ一般医療機器に登録された。
製品開発は経営が口を挟まずに、担当者に100%任せているという。その結果、イノベーティブで 「面白い」 製品が誕生。PB製品を平均5年間継続して販売し、季節品が在庫になっても翌年も定価で販売できるようにしている。
関連記事
- 「変身するスーツ」に「着る網戸」 ワークマンが春夏製品をWebで初公開
ワークマンは3月10日より、2021年の春夏新製品のラインアップをオンラインで公開した。 - ワークマン アウトドア用品の取り扱いを開始 価格を抑えた「テーブル」や「チェア」など
ワークマンがキャンプ用品などのアウトドアグッズの展開を開始。1月下旬から順次テーブルや保冷容器、ローチェアなどを販売している。 - ワークマン 「推進力を生む」1900円のジョギングシューズ発売 「柔らかすぎ」の課題も解決
ワークマンが、アウトドア・スポーツ用シューズ「ハイバウンス ドリブンソール」を発売した。昨年発売し人気となった「アスレシューズ ハイバウンス」の機能性をさらに強化し、初年度で50万足を生産する。 - ワークマン 作業服にもなる「リバーシブルワークスーツ」発売 紳士服チェーンと差別化
ワークマンは2月16日、「SOLOTEXリバーシブルワークスーツ」を全国発売すると発表した。また3月には夏向きの「DotAirリバーシブルワークスーツ」も販売する。初年度で両モデル20万着を販売を目指すとしている。 - ユニクロ・ワークマン参入で危機 AOKIの“4800円スーツ”は起死回生の一手となるか
リモートワークの普及とともに「常時オフィス出勤」というこれまでの常識が通じない現在、ビジネススーツ業界にも新しい潮流がうまれて来ている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.