連載
餃子の王将、コロナ禍で店外売り上げが急増 「自社配達」か「ウーバー」か問題を考える:飲食店を科学する(2/5 ページ)
コロナ禍でも「餃子の王将」が好調。デリバリーとテークアウトが業績を押し上げた。「うちもマネしようかな……」と思っても簡単にいかない理由とは?
コロナ禍を乗り切った戦略とは?
20年4〜10月の売り上げ概況を細かく分析していくと、好調なテークアウト・デリバリーが同社の業績をけん引していることが分かります。
餃子の王将における店内売り上げと店外(テークアウト・デリバリー)売り上げの月別対前年比を見ましょう。1回目の緊急事態宣言が発令された20年4月、店内売り上げは54.5%(対前年比)、店外売り上げは182.3%でした。翌5月は、店内59.4%、店外212%です。店内が落ち込む一方、店外が大きく伸長しています。20年4〜10月の平均でも、店内は76.5%、店外は165.9%です。テークアウトとデリバリーの売り上げが、同社の黒字決算に大きく寄与しました。
では、現場ではどのようなオペレーションが行われているのでしょうか。筆者も実際に餃子の王将の店舗を訪れてみました。
関連記事
- レゴランドってそんなにひどいの? 家族を連れて行ってみた
「隣接する商業施設からテナントが撤退」「水筒の持ち込み禁止」などのニュースで注目を浴びているレゴランド。ネット上では酷評する声もあるが、実際はどうなのだろうか。記者が家族を連れて遊びに行ってみた。 - スシローとくら寿司 「価格帯」と「シャリ」から見えた戦略の“決定的”な違いとは
大手回転寿司チェーンのスシローとくら寿司。標準的な寿司の重さはほぼ一緒。しかし、価格とシャリの違いから戦略の違いが見えてきた。 - 「生ビール190円」の原価率は85%? お客が3杯飲んでもしっかり利益が出る仕組みとは
「生ビール1杯190円」という看板を見かける。安さでお客を引き寄せる戦略だが、実は隠されたメリットもある。どんな狙いがあるのか。 - スシローとくら寿司が東京で激突! はま寿司とかっぱ寿司は“脱回転” 業界の行方は?
コロナ禍で回転寿司業界に大きな変化が起きている。スシローとくら寿司は、都心部に進出する。はま寿司とかっぱ寿司は、回転レーン上に寿司を流さない傾向を強めている。 - 1000円に手を出す「ダイソー」と100円にこだわる「セリア」 コロナ禍でも好調な業界に変化
コロナ禍でも100円ショップ業界が好調だ。「2強」のダイソーとセリアでは戦略が大きく異なる。キャンドゥとワッツの独自戦略にも迫る。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.