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日本進出7年で売上200億突破のアンカー・ジャパン、“成功の裏側”と多ブランド戦略の意図家電メーカー進化論(9/9 ページ)

Ankerグループは2011年創業。13年設立の日本法人は初年度売り上げ約9億円、18年には200億円超と急成長を遂げ、今やモバイルバッテリーの代名詞ブランドとなった。また家電、オーディオデバイス、モバイルプロジェクターなど、次々と新ブランドを展開。急成長の秘密と多ブランド展開の戦略と展望を、猿渡歩COOに聞いた。

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 またAmazon.co.jpや楽天市場などのECでハードウェアを購入される方は、ほしい製品やテクノロジーに対して一定の知識をお持ちの人がほとんどです。例えば、ネット上にある製品比較表を見て、この製品は出力20Wで、あっちはUSB PD対応……と、機能や性能を理解し、自ら選べる人はECでいいと思います。

 しかし世の中には、そもそも何を比較すべきか分からない、出力という言葉の意味も分からないという人も少なくありません。こういったユーザー層にもリーチし、製品の魅力を丁寧に説明できるのが、直営店なのです。

 また「キャンプ」や「防災」などのシーン別に製品を展示したり、リビングを再現してNebulaのプロジェクターでテレビを100インチの大画面で楽しむなど「この製品で何ができるか」を分かりやすく提案できるのも直営店ならではの良さですね。製品の機能や性能に詳しくない人にとっては、細かなスペックよりも「何ができるか」を伝えることが重要だと考えています。

 直営店ならではの良さをさらに追求したいとの思いから、当社ではアンカー・ストア株式会社という、子会社を4月1日に設立します。今後は直営店を通じて「当社の製品でできること」を、機能や性能に詳しくない方々にもより一層訴求していきたいですね。ハードウェアを通じて人々の生活をスマートで豊かにしたいという、コーポレート・ミッションをさらに実現していければと考えています。


製品でできることを分かりやすく伝えられるのが直販店の魅力と語る猿渡氏。アンカー・ジャパンCOOに加え、アンカー・ストア株式会社の代表取締役CEOにも就任し、直販店の拡大にますます力を入れていくという
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