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ファミマ、無人決済の店舗をオープン 天井で“密”になっているカメラの役割とは:非接触の買い物(1/2 ページ)
ファミリーマートは無人決済の店舗をオープンした。店にあるカメラとセンサーで、お客が手に取った商品をリアルタイムで確認する。入店してから店を出るまで、店員と接触することはない。
ファミリーマートは3月31日、無人決済システムを活用した店舗「ファミマ!!サピアタワー/S店」(東京都千代田区)をオープンした。どのような仕組みになっているのだろうか。実際に買い物をしてみた。
店舗に入って気付くのは、天井にたくさんの小型カメラが設置してあることだ。記者が数えてみたところ、50個近くあることが確認できた。店舗面積は約55平方メートルなので、「天井が、カメラでかなり“密”になっている」という印象を受けた。
担当者によると、天井のカメラと商品棚のセンサーで、お客がどんな商品を手に取ったのかをリアルタイムで確認しているという。
店内で販売しているのは、アルコール、ドリンク、おにぎり、弁当、おつまみ、下着、ひげそりなどだ。取り扱い品目は約600種類あり、ビジネスパーソンがパパっと昼食を購入するにはちょうど良い品ぞろえだと感じた。
記者はミネラルウォーター、ガム、おつまみ、缶に入ったハイボールをカゴに入れて、レジに向かった。レジ台の前に立つと、備え付けのディスプレイに購入する商品リストが映し出された。確認してみると、ハイボールが抜けている。現時点で、100%商品を認識できるわけではないようだ。
商品に“抜け”がある場合は、自分で商品のバーコードを機械に読み取らせる必要がある。
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