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堀江貴文に聞く インターステラテクノロジズと民間宇宙ビジネスの現在地ホリエモンが仕掛ける「宇宙ビジネス」【前編】(5/5 ページ)

日本でいち早く民間による宇宙ビジネスに取り組んできたのが、実業家のホリエモンこと堀江貴文氏だ。堀江氏が創業したインターステラテクノロジズは観測ロケット「宇宙品質にシフト MOMO3号機」」で、国内の民間ロケットで初めて宇宙空間に到達した。ITmedia ビジネスオンラインは堀江氏に単独インタビューを実施。「世界一低価格で、便利なロケット」の実現を目指すISTの現状や、ゼロからのロケット開発を可能にした背景について聞いた。

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夏に打ち上げ予定の「MOMO」で新たな挑戦

 ISTは21年1月、東京都内で記者会見し、企業ブランディングでのロケット活用を目指した新たな「MOMO」の単独スポンサーを発表、「MOMO」を夏に打ち上げることを明らかにした。新しい取り組みとして、「MOMO」に載せるペイロードに、スポンサー企業のロボットを搭載。ロボットを宇宙空間で放出して、海上で回収することを計画している。成功すれば国内の民間企業として初めてとなる。堀江氏は会見で「今回のチャレンジは非常に大きな意味を持っている」と述べた。

 「この試みは今後に役立ちます。MOMOに自分たちの商品などをペイロードとして載せてほしいという要望も多いです。スポンサーのロゴなどで機体をラッピングする事業も、どこも取り組んでいないのでノウハウをどんどんつけていきたい。

 とにかく、われわれの打ち上げ能力を増やしていくだけです。ロケットといえども、ただの工業製品です。量産は可能だと思っています。機体のラッピングや、ペイロードのビジネスを伸ばしていくためにも、今年はMOMOを定常的に打ち上げられるようにしたいですね」

 ISTがロケット事業を軌道に乗せるには、「MOMO」の安定的な打ち上げを実現するとともに、「ZERO」の開発が必須の条件となっている。そのためには、まだまだ人材も、資金も必要だ。それでも堀江氏は、「実現の時期はそう遠くないはず」と冷静に前を見つめている。


今夏には改良した「MOMO」を打ち上げる。定常的な打ち上げを実現させ、ビジネスを軌道に乗せられるか(左からTENGA松本光一社長、インターステラテクノロジズ堀江貴文取締役ファウンダー、インターステラテクノロジズ稲川貴大社長、撮影:KAZAN YAMAMOTO)
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