JTBは、オーダーメイド型「ワーケーション プログラム」の販売を4月1日に開始した。日本航空、三菱地所、アウトドアオフィス事業を展開するスノーピークビジネスソリューションズ(愛知県岡崎市)と共同で実施する。各業界のプロの強みを生かし、ワーケーションという新しい働き方の定着に向けて商機を見いだす。
社内外でワーケーションを推進し、旅行商品化ができるJTB。多くの企業課題をアウトドアという切り口で解決してきたスノーピークビジネスソリューションズ。積極的にワーケーションを実践し社内人事制度改革や実証実験を行ってきた日本航空。 そして和歌山県南紀白浜や長野県軽井沢にてワーケーションオフィスを展開してきた三菱地所。
この4社の経験、スキル、ネットワークを組み合わせ、エンターテインメントやワークショップの企画運営で実績のある博報堂の協力も得ながら、企業の生産性改善、チームビルディング、社員満足度向上に役立つオーダーメイド型商品を法人向けに提供する。
今回の取り組みの狙いを三菱地所の広報担当者に聞いた。
「日本におけるワーケーションは、受け入れ側の環境整備は進んでいる一方、企業における浸透が進んでいない現状があります。供給者目線だけではなく需要者(利用企業)目線も含めてワーケーションを日本に定着させるためにも、本プログラムの提供が企業にとって実際に利用・導入いただくきっかけになればと考えています」
商品設計で工夫した点については「ワーケーションと一言でいっても、利用目的や利用者属性は多様です。画一的な商品ではなく、各社のノウハウを複数のコンテンツに落とし込み、利用企業の課題やニーズに合わせて組み合わせ可能なオーダーメイド型商品として共同開発しました」と話す。
同商品の内容は利用企業のケースに合わせたコンテンツのカスタマイズや、ニーズに合わせたプランを提案する予定だ。開放的な空間の中でワークショップをし、イノベーション創発を促進したり、仲間と夕食を一緒に作り焚火をしたりすることで、リモートワークによる人間関係の希薄化を改善するプログラムも実施可能だ。
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