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スマホ捨て自給自足、ファーウェイの「抗日戦争」を読み解くキーワード<ファーウェイの現在地・下>浦上早苗「中国式ニューエコノミー」(6/7 ページ)

2018年にスマホ出荷台数で世界シェアで2位となったファーウェイ。20年はアップルに抜かれて3位、21年は中国メーカー4社に抜かれて7位となる見通しだ。同社は生存のため、抗日戦争に由来する「南泥湾プロジェクト」に着手した。ファーウェイ特集の最終回は、「脱スマホ」「脱アメリカ」の鍵となるキーワードを紹介する。

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アリペイ、WeChatの牙城、「決済」に参入か

 ファーウェイは3月29日、中国の決済企業を完全子会社化し、決済事業のライセンスを手に入れた。

 同社は中国でモバイル決済が爆発的に普及した5年前、決済に進出しない方針を示しているが、19年に発表したハーモニーOSのエコシステムを拡張するために、アリババの「アリペイ」、テンセントの「WeChat Pay」のような決済システムを整備する可能性を指摘されている。

 現在、モバイル決済市場ではアリペイとWeChat Payが9割のシェアを握っているが、スマートフォンメーカーのファーウェイなら一定の競争力を有するとの声もある。一方で中国当局がIT企業の金融事業を厳しく規制するようになっていることから、他の新規事業と比べると、政治リスクが高いと見られている。

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