2015年7月27日以前の記事
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回復続く経済における3つのリスク 財政、ワクチン、貯蓄率(4/4 ページ)

コロナ禍を乗り切ったかに見える経済にはどんなリスクがあるのか。日興アセットマネジメントのチーフ・ストラテジスト神山直樹氏は、財政、ワクチン、貯蓄率について、3つのリスクがあると言う。

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日経平均3万3000円、ダウ3万7000ドルへ

 クレジットマーケットへの介入はテーパリングへ向かうが、インフレ率が安定して2%を超える見通しが立たない現状では、政策金利は低位で安定する見通しだ。神山氏は、「複数のシナリオで議論をしたが、いずれのシナリオでも米政策金利は22年3月末まで0.25%が続くというものだった」と話す。

 ワクチンへの期待の幅はさまざまだが、第4波が危惧される日本や第3波が深刻化するドイツなどを除けば、英米などではワクチンの接種も急速に進みつつある。また、家計に貯まったマネーが徐々に消費に向かいつつあるが、これは小売売上高の推移などからも確認できる。

 神山氏は、「こうしたリスクが払拭されれば、日経平均3万3000円、ダウ工業株平均は3万7000ドルに向かっていく」とし、リスクはあるものの、堅調に経済回復が続くという見通しを示した。

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