ストリーミングの時代に、なぜアナログのレコードが売れているのか:世界を読み解くニュース・サロン(5/5 ページ)
多くの人がストリーミングサービスで音楽を聴いている時代なのに、アナログのレコードが売れているという。欧米だけでなく、世界各地で人気が出ている背景に何があるのか。調べてみると……。
カセットテープも復活の兆し
コロナ禍、自宅にいる時間が長くなったことで、音楽や動画配信サービスの利用者が増えたわけだが、その潮流の中で、アナログのレコードが人々に安らぎを与えているのかもしれない。
ちなみに、カセットテープも復活の兆しを見せているようだが、レコードほどは注目されていない。やはり、針をセットしてレコードを回すという一連の動作に味わいがあるのに対し、カセットテープを聴くのにそうした動きはない。レコードほどの特別感がないので、注目度も低いのではないだろうか。
哀愁ではなくリラックスや癒しなどのためにレコードが求められているとすれば、音楽大量消費時代に新たな選択肢として、さらに人気が出るかもしれない。要注目だ。
筆者プロフィール:
山田敏弘
元MITフェロー、ジャーナリスト、ノンフィクション作家。講談社、ロイター通信社、ニューズウィーク日本版に勤務後、米マサチューセッツ工科大学(MIT)でフルブライト・フェローを経てフリーに。
国際情勢や社会問題、サイバー安全保障を中心に国内外で取材・執筆を行い、訳書に『黒いワールドカップ』(講談社)など、著書に『ゼロデイ 米中露サイバー戦争が世界を破壊する』(文藝春秋)、『モンスター 暗躍する次のアルカイダ』(中央公論新社)、『ハリウッド検視ファイル トーマス野口の遺言』(新潮社)、『CIAスパイ養成官 キヨ・ヤマダの対日工作』(新潮社)、『サイバー戦争の今』(KKベストセラーズ)、『世界のスパイから喰いモノにされる日本 MI6、CIAの厳秘インテリジェンス』(講談社+α新書)がある。テレビ・ラジオにも出演し、講演や大学での講義なども行っている。
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