北海道のスタートアップを支援 元ソフトバンク社員がファンド設立
新規事業開発コンサルティングを手掛けるPOLAR SHORTCUTは北海道エリアに特化したベンチャーキャピタル「POLAR SHORTCUT1号投資事業有限責任組合」の組成を発表した。
新規事業開発コンサルティングを手掛けるPOLAR SHORTCUT(ポーラーショートカット、札幌市)は4月26日、北海道エリアに特化したベンチャーキャピタル「POLAR SHORTCUT1号投資事業有限責任組合」の組成を発表した。同組合は創業からシードラウンド初期のスタートアップへの投資に特化したファンドで、1件500万円から1000万円前後の出資を想定しているという。
ファンドへの出資者としてスタートアップへの投資を手掛けるインキュベイトファンド(東京都港区)が参画するほか、北海道に縁のある企業・個人投資家を中心に出資者を募集し、ファンド総額は最大3億円となる見込みだ。
POLAR SHORTCUTの大久保徳彦代表はソフトバンクで新商品の企画や新規事業推進に携わった後、動画制作スタートアップのCrevo(東京都目黒区)で新規事業の立ち上げやスタートアップの経営に携わってきた。
2020年4月に札幌市でPOLAR SHORTCUTを起業し、スタートアップを支援してきた同氏は「北海道のスタートアップを支援するなかで、北海道では起業家の絶対数が少ないことを痛感してきた。スタートアップ・エコシステムの黎明期にある北海道の地で、資金に加え経営や事業開発などをトータルにサポートしていきたい。そうすることで今後のロールモデルとなる成功事例を生み出していく」と、新ファンド設立の狙いを語る。
投資領域としては、農水産業など一次産業のデジタルトランスフォーメーション(DX)領域や、地域性を生かした宇宙ビジネスなどの新産業、フード&メディカルイノベーション、北海道ブランドを生かしたD2C(「Direct to Consumer」:自社で企画・製造した商品を、オンラインで直接消費者に販売する仕組み)ビジネス、オンライン教育・オンライン医療・オンデマンド交通といったインフラビジネスを想定しているという。
北海道の新しい産業となり得る成長領域へ積極的に投資をしていく。
関連記事
- サツドラ富山浩樹社長が語る「ウィズコロナ時代のチェーンストア戦略」
規模の追求という従来の基本戦略が機能不全を起こしつつある今、新時代のチェーンストアビジネス戦略はどうあるべきなのか――。サツドラホールディングスの富山浩樹社長に聞いた。 - コロナで吹き飛んだ経済効果400億円 オンライン開催に踏み切った「さっぽろオータムフェスト」の勝算――「Amazonと同じにはしない」
来場者236.4万人、経済効果400億円とも試算される札幌市の食の祭典「さっぽろオータムフェスト」。今年13回目になる「さっぽろオータムフェスト」は新型コロナウイルスの影響でオンラインでの開催を余儀なくされた。単なるECサイトにしないために、どんな工夫をしたのか。キーマンたちに奮闘ぶりを聞いた。 - 堀江貴文は、いかにしてゼロから築き上げたのか 「宇宙ビジネス立ち上げの原動力」を聞く
ホリエモンこと堀江貴文氏が創業したベンチャー企業インターステラテクノロジズ。堀江氏が宇宙ビジネスへの参入に動き始めたのは00年にさかのぼる。その後、国内における民間宇宙開発を目指す組織「なつのロケット団」を結成して、ゼロからロケットの開発に取り組んできた。堀江氏インタビューの後編では堀江氏が、「ゼロ」からロケット開発を可能にしてきた背景を聞く。 - 堀江貴文に聞く インターステラテクノロジズと民間宇宙ビジネスの現在地
日本でいち早く民間による宇宙ビジネスに取り組んできたのが、実業家のホリエモンこと堀江貴文氏だ。堀江氏が創業したインターステラテクノロジズは観測ロケット「宇宙品質にシフト MOMO3号機」」で、国内の民間ロケットで初めて宇宙空間に到達した。ITmedia ビジネスオンラインは堀江氏に単独インタビューを実施。「世界一低価格で、便利なロケット」の実現を目指すISTの現状や、ゼロからのロケット開発を可能にした背景について聞いた。 - ホリエモンが北海道で仕掛ける「宇宙ビジネス」の展望――くだらない用途に使われるようになれば“市場”は爆発する
ホリエモンこと堀江貴文氏が出資する北海道大樹町の宇宙ベンチャー、インターステラテクノロジズが5月2日に予定していた小型ロケット「MOMO5号機」の打ち上げを延期した。延期は関係者にとっては苦渋の決断だったものの、北海道は引き続き宇宙ビジネスを進めていく上で優位性を持っており、期待は大きい。そのことを示したのが、2019年10月に札幌市で開かれた「北海道宇宙ビジネスサミット」だ。登壇したのは、同社の稲川貴大社長と堀江貴文取締役、北海道大学発ベンチャーのポーラスター・スペースの三村昌裕社長、さくらインターネットの田中邦裕社長、北海道大学公共政策大学院の鈴木一人教授。 - 3月期の流行調査、3位「うっせぇわ」、2位「鬼滅の刃」 1位は?
LINEリサーチは、2021年3月期に「最近流行っているコト・モノ・ヒト」についてアンケート調査を実施した。結果は? - 電気自動車、音声SNS……21上半期のマーケティング・消費・技術のトレンド予測、注目のキーワードは?
2021上半期は、どんなキーワードが注目されたのか。前回調査と比べて将来性スコアが最も伸びたのは? - 新卒採用、企業の45.2%が最終面接を「対面でのみ実施」 理由は?
新卒採用をする企業の45.2%が最終面接を「対面でのみ実施」と答えた。理由は? - 22年卒の就職注目企業ランキング、女子学生の1位はニトリ 男子学生の1位は?
2022年卒の就職注目企業ランキング、女子学生の1位はニトリだった――。男子学生の1位は? - ユーザーが乗り換えたいキャリア1位は? 携帯電話会社の新料金プラン発表を受けて
docomo・SoftBank・auの新料金プラン発表を受け、ユーザーがどの携帯キャリアへ乗り換えを検討したのか意識調査。結果は? - 福岡県の住みここちランキング 2位「天神」、3位「六本松」、1位は?
「いい部屋ネット 街の住みここちランキング2020 福岡県版」 「住みたい街ランキング2020 福岡都市圏版」。結果は? - ユーザーが乗り換えたいキャリア1位は? 携帯電話会社の新料金プラン発表を受けて
docomo・SoftBank・auの新料金プラン発表を受け、ユーザーがどの携帯キャリアへ乗り換えを検討したのか意識調査。結果は? - 「#呪術廻戦」ツイート、「#鬼滅の刃」の2倍 情報解禁や告知で反響増
1月に反響の多かったハッシュタグ(#)の中から、「呪術廻戦」「鬼滅の刃」「銀魂ザファイナル」のハッシュタグを対象に、Twitterトレンドの調査結果を発表。 - “鬼滅ビックリマン”誕生! 菓子メーカー・ロッテが次々と打ち出すコラボ戦略の狙い
『週刊少年ジャンプ』で連載し、大ヒットとなった『鬼滅の刃』。2019年4月に深夜に放送されたテレビアニメが社会現象と呼べるほどヒット。そんな中、ロッテが同社の40年以上の看板商品となっているチョコレート菓子「ビックリマンチョコ」と、『鬼滅の刃』とのコラボ商品を出すと発表した。担当者に狙いを聞いた。 - 「ウマ娘プリティーダービー」400万ダウンロード突破 アニメとのコラボイベントを発表
ゲームの開発・運営事業を展開するCygamesは、ゲーム「ウマ娘プリティーダービー」の400万ダウンロード突破を発表した。 - 映画『シン・エヴァンゲリオン劇場版』は興収60億円を突破 海外で人気の「エヴァグッズ」1位は?
映画『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の興行収入が60億円を突破。アニメ「エヴァンゲリオン」シリーズのオフィシャルグッズストアであるEVANGELION STOREで、海外ユーザーに人気だった商品のランキング。1位は? - サービス開始5日で100万ダウンロードのゲーム「ウマ娘」 Cygamesの狙いは?
Cygamesは、ゲーム「ウマ娘 プリティーダービー」をPCでプレイできるDMM GAMES版を、3月10日にリリースする。すでにスマートフォンではApp StoreとGoogle Playで配信し、サービス開始5日で100万ダウンロードを突破した。Cygamesのビジネス的な狙いは? - PS5、ニンテンドースイッチ、鬼滅グッズ 2020年「転売ヤ―の経済学」
2020年は、商品を買い占めて高値でネット転売をする「転売ヤー」が最も目立った年でもある。PS5、ニンテンドースイッチ、鬼滅グッズなど転売の実情を振り返る。メーカーが販売店に強く出られない事情とは? - 動画配信サービスの利用率3位はNetflix、2位はTver、1位は?
10〜50代の7241人を対象に、動画配信サービス利用率を調査。結果は? - 「#麒麟がくる」「#青天を衝け」Twitterでのハッシュタグ出現数を調査 男女の反響に差
NHK大河ドラマ「#青天を衝け」と、前シーズン作品の「#麒麟がくる」を対象にしたTwitterトレンドの調査結果。 - 「プリコネ」大ヒットの舞台裏 一度たたんだコンテンツを復活させたCygamesの手腕とは
サイバーエージェントの連結子会社のCygamesが開発・運営する「プリンセスコネクト!Re:Dive」。モンストなどと比べると18年リリースと後発の作品ながら、トップセールスランキングでも上位に割って入る大ヒットとなっている。だが、初代「プリンセスコネクト!」は一度サービスを終了した経緯もある。いかにして、一度「店じまい」したコンテンツを復活させたのか。「プリンセスコネクト!Re:Dive」のプロデューサーを務め、Cygames専務取締役の木村唯人さんに聞いた。 - 「プリコネ」「グラブル」 Cygames木村専務に聞く「大ヒットを連発できる理由」
厳しいスマホゲーム業界の生存競争を生き抜き、「プリンセスコネクト!Re:Dive」「グランブルーファンタジー」「Shadowverse(シャドウバース)」などヒット作を連発し、複数の作品で5年以上にわたりトップセールスを維持し続けているCygames。プロデューサーとしてゲーム開発にも携わる木村唯人専務に、ヒット作を連発できる理由を聞いた。 - シナリオライターも新卒採用 クリエイター集団を自社統率するCygamesの組織論
「プリンセスコネクト!Re:Dive」「グランブルーファンタジー」「Shadowverse(シャドウバース)」などヒット作を連発し、トップセールスを維持し続けているCygames。木村唯人専務に同社の採用制度や人材育成システムについて聞いた。 - PS5が発売 横行する転売屋に対するソニーの戦略とは?
新型ゲーム機「プレイステーション5(PS5)」が11月12日に発売する。横行する転売に対して、ソニーは増産体制を構築しようとしているものの……。 - 前年同期比42.3%減! プレステ4がサッパリ売れないソニーの業績が“絶好調”な理由
任天堂のライバルであるソニー。2020年度第1四半期(4〜6月期)決算では、売上高でも営業利益でも“絶好調”の業績をたたき出している。その要因は何なのか? 答えはソフトウェアのダウンロード販売率にあった。 - 「これさぁ、悪いんだけど、捨ててくれる?」――『ジャンプ』伝説の編集長が、数億円を費やした『ドラゴンボールのゲーム事業』を容赦なく“ボツ”にした真相
鳥山明氏の『DRAGON BALL(ドラゴンボール)』の担当編集者だったマシリトこと鳥嶋和彦氏はかつて、同作のビデオゲームを開発していたバンダイに対して、数億円の予算を投じたゲーム開発をいったん中止させた。それはいったいなぜなのか。そしてそのとき、ゲーム会社と原作元の間にはどのような考え方の違いがあったのか。“ボツ”にした経緯と真相をお届けする。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.