キユーピーは4月26日、家庭用マヨネーズなどの価格を約2〜10%引き上げることを発表した。マヨネーズの主原料である食用油の価格高騰を受けての対応。7月1日出荷分から改定する。
同社によると、食用油の原料である穀物の国際価格は、主産地の天候不順による減産の懸念や中国をはじめとした世界的な需要拡大で、2020年後半から急激に上昇しているという。食用油の価格も、前回の価格改定時期(13年7月)を超える高値で推移し、今後も上昇する見込み。加えて、物流費や労務費など諸経費も上昇していると説明する。
これを受け商品の価格改定を実施。マヨネーズは約2〜10%、マヨネーズタイプ調味料は約2〜4%の値上げを想定している。例えば「キユーピー マヨネーズ 450g」は378円から402円に。「キユーピーハーフ 400g」は370円から382円に変更する。
業務用商品でも価格改定を実施するとしていて、マヨネーズで約3〜10%、マヨネーズタイプ調味料は約2〜9%の改定とする。なお、マヨネーズやマヨネーズタイプ調味料の一部商品、ドレッシング各種商品については価格を据え置く。
同社は「全社を挙げて合理化と経費節減を推進してまいりましたが、企業努力だけでコスト上昇分を吸収することは極めて困難であり、安定した商品供給のためには、価格改定を実施せざるを得ないと判断しました」とコメントしている。
関連記事
- 緊急事態宣言でスポーツクラブの動きは? コナミやエニタイムの対応に差
緊急事態宣言発出でスポーツクラブの対応は?各企業で差が出ているようだ - ダイソー、ナチュラルテイストの商品を集めたセレクトショップ展開
大創産業(広島市)は4月3日、新ブランド「Natural Coordinate(ナチュラルコーディネート)」をLINKS UMEDA(リンクス梅田、大阪市)に開店した。その狙いは? - ファミマのコスメは半年で30万本超の売り上げ セブンやローソンはどう対抗? コンビニが化粧品売り場に力を入れる理由
コンビニの化粧品売り場に異変が……緊急需要を満たす商品から新しいニーズに対応する商品へと変化している。なぜ化粧品売り場に力を入れるのか - 無印良品、ドリンクをペットボトルからアルミ缶へ変更
無印良品を展開する良品計画は4月22日、ドリンクのパッケージをペットボトルからアルミ缶へ切り替えると発表した。 - AOKIの”4800円”スーツが好調 「パジャマスーツ」は世界各国から注文が
紳士服大手のAOKIが発表した、立体製法とオリジナル素材を採用した「アクティブワークスーツ」の予約状況が好調だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.