”4800円スーツ”の次は「ビズポロ」 AOKIや青山から新製品続々:数量を増やして展開
紳士服大手が、夏向けのビジネスウェアとしてビジネス向けのポロシャツ「ビズポロ」の訴求に力を入れている。
在宅勤務の広がりでビジネスウェアのカジュアル化に拍車がかかっている。そんな中、新たな商機を見いだそうと紳士服大手のAOKIが、風合いやストレッチ性を重視した「アクティブワークスーツ」を発売。2月に発売した第1弾は上下セットで4800円という価格設定とし、在宅勤務に適した商品として訴求。発売から3ヵ月でシリーズ累計販売着数1万着を突破した。
またオアシススタイルウェアの「WWS」やワークマンの「リバーシブルワークスーツ」も話題となり、ビジネススーツに変わるウェアとして人気を博している。
高機能スーツに続くアイテムとして紳士服大手各社が力を入れているのが、ビジネス向けのポロシャツ「ビズポロ」だ。暑くなるこれからの時期、在宅勤務時に着用するビジネスウェアとして需要が高まっているといい、各社が前年よりも数量を増やして販売している。
青山商事では、ビズポロの数量を前年比の6倍となる12万枚を用意して展開。今夏は「すごポロ」銘打って訴求している。
素材にはニット生地を採用した。高い伸縮性と上品な襟回りを特徴とし、「リラックス感ときちんと感を両立させた」(同社)という。洗濯後もアイロンをかける必要がない「ノンアイロンマックス」と、接触冷感素材を使用した「クールコンタクト」を展開する。価格は4290円からでサイズはM〜3Lの4サイズを用意する。
AOKIが展開する「ORIHICA」では「スマートビズポロ」の総アイテム数を前年比約125%、商品バリエーションも約120%に拡大して展開する。「スマートビズポロ」はドレスシャツ工場で縫製していて、襟立ちが美しく、ビジネスシーンに適した品のよさを持たせ点が特徴だ。
生地には、リラックスできる着心地となるようジャージー素材を採用した。また、汗のニオイが気になりにくい消臭芯地、形態安定仕様、吸水速乾機能などを兼ね備え、ビジネスから自転車通勤、在宅時の軽い運動までシーンレスで着用できるとしている。価格は4290円で、サイズはS〜3Lを展開する。
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