調査リポート
学生の上京意識に変化 地元での就職希望が5年ぶりに増加:22年卒学生に調査(1/2 ページ)
マイナビが「22年卒 大学生Uターン・地元就職に関する調査」の結果を発表した。約6割の学生が地元(Uターン含む)での就職を希望していることが分かった。
マイナビ(東京都千代田区)は、22年3月卒業予定の全国の大学生、大学院生を対象に行った「22年卒 大学生Uターン・地元就職に関する調査」の結果を発表した。約6割の学生が地元(Uターン含む)での就職を希望していることが分かった。これは2017年卒以来、5年ぶりの増加である。
21年3〜4月時点で、地元への就職(Uターンを含む)を希望している学生は57.8%で、前年に比べ2.9%増加した。17年卒以降、地元就職を希望する学生は減少していたが、5年ぶりに増加に転じた。就職活動のオンライン化で帰省せずに自宅で選考を受けられるケースが増え、地元企業にアプローチしやすくなったことが要因の1つのようだ。
テレワークやリモートワークの推進で働く場所が自由になった際に、理想とする勤務先もしくは居住地域を聞いた。理想の勤務先で最も多いのは、「地方の企業」で前年比1%増の48.2%、理想の居住地域で最も多いのは「地方」で前年比2.2%増の57.0%という結果となった。
一方で、「東京の企業に勤めたい」という学生は前年比0.5%減の19.7%、「東京に住みたい」という学生は前年比2.4%減の12.7%と、東京の勤務・居住を希望する割合は減少した。コロナ禍でリモートワークが進んだり、東京から地方へ本社を移す企業があったりと、働き方を取り巻く環境は変化しており、学生の就職意識にも影響を与えているようだ。
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