なぜあなたの会社は「内定辞退」が減らないのか? 効率の良い防止策、悪い防止策:真実を見抜く人事戦略(5)(1/3 ページ)
内定辞退が多い会社の特徴はどこにあるのでしょうか。また、どうすれば解決できるのでしょうか。本記事では、内定辞退を防ぐための考え方を説明します。
良い人材が見つかり、内定を出したにもかかわらず辞退されてしまう──「内定辞退」は、多くの採用人事の頭を悩ませています。
内定辞退が多い会社の特徴はどこにあるのでしょうか。また、どうすれば解決できるのでしょうか。場合によっては、内定辞退防止のために行っていたことが、実は逆効果になっていることもあります。本記事では、内定辞退を防ぐための考え方を説明します。
熊谷豪(シングラー株式会社 代表取締役CEO/Founder)
1983年生まれ。明治大学卒業後、ベンチャーのモバイル広告代理店に入社し、人事採用業務に従事。2011年に人事採用の上流戦略を提案するHRディレクションカンパニーを立ち上げ、コンサルティングファーム、ITベンチャー、教育、食品会社などの採用チーム立ち上げ・再建を中心とした採用コンサルティング全般に携る。
2016年11月シングラー株式会社を設立し、面接CX(候補者体験)を高めて内定辞退を防ぐ「HRアナリスト」を発表。同サービスでエントリーした日本最大級のスタートアップカンファレンス「B Dash Camp 2017 Summer in Sapporo」で準優勝に輝く。「HRアナリスト」をコアとしたHR Techによる人材採用の変革を推進中。
「HRアナリスト」詳細はこちら。
内定辞退は起こるもの
前提として、新卒・中途採用共に内定辞退は起こるものです。
特に新卒採用の場合は、内定辞退が非常に起こりやすい構造にあります。「内定をもらえないと安心できない。もらえるものはもらった上で、どこを選ぶべきか熟慮しよう」と考え、短期間で集中的に多くの企業の面接を受ける候補者が多いからです。しかし、候補者が入社できるのは、その中のたった1社だけ。
中途採用の場合も、候補者は大体2〜3社から転職先を選び、残りは内定辞退される形になります。
内定辞退は「どこから始まっている」のか?
関連記事
- 新卒応募が57人→2000人以上に! 土屋鞄“次世代人事”のSNS活用×ファン作り
コロナ禍で採用活動に苦戦する企業も多い中、土屋鞄製造所の新卒採用が好調だ。2020年卒はたった57人の応募だったが、21年卒は2000人以上が応募と、エントリー数が約40倍に急増した。その秘訣を聞いた。 - DXを阻むのは「雇用文化」? 日本企業が改革できない“3つの理由”
なぜ、日本企業はデジタルトランスフォーメーション(DX)をうまく進められないのだろうか。ITエンジニアの雇用と育成にまつわるサービスを提供するpaizaの社長の片山氏が、「DXとは何かの理解」「雇用文化」「経営」の3つの側面から解説する。 - 非モテ企業の“痛い勘違い” 採用人事はどう変わるべきか?
採用力が低く、候補者があまり集まらない「非モテ企業」は少なくありません。しかし、非モテ企業でありながらも、しっかりした採用を行い、業績を上げることは可能です。どのようなことに気を付け、採用に臨むべきでしょうか。 - 1on1ミーティング、研修受け放題サービス導入……なぜ失敗? 良かれと思った育成施策の落し穴
あらゆる人事施策には、メリットとデメリットがあります。他社にとっては良い施策でも、自社で導入してみると合わなかったということも起こり得ます。今回は、マネジメントや人材育成に対する誤解を紹介します。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.