新卒社員が入社後に抱くギャップ 「人間関係」や「社風」を抑え1位となったのは?:離職につながることも
新卒社員の多くが、入社後に仕事内容や配属についてギャップを感じている――。就職・転職のための口コミサイト「OpenWork」を運営するオープンワークの調査で明らかになった。
新卒社員の多くが、入社後に仕事内容や配属についてギャップを感じている――。就職・転職のための口コミサイト「OpenWork」を運営するオープンワーク(東京都渋谷区)の調査で明らかになった。
調査は、2019年以降に投稿された新卒入社社員による「入社後ギャップ」に関する口コミ1万3042件を分析。「入社後ギャップ」のフリーアンサーにどのようなワードが多く使われているのかを集計し、カテゴライズした。
入社後ギャップの1位は「仕事内容や配属について」(53.2%)。総合職として入社した場合、希望の部署や業務に就くことが出来ないリスクが伴う。オープンワークは「内閣府の『就労等に関する若者の意識調査(17年度)』でも、最初の就業先を離職した理由の1位として『仕事が自分に合わなかったため』が挙げられている。入社後に感じたギャップが埋められない場合にはそれが退職理由につながることが容易に推察される」と分析する。
次いで「組織の特徴や社風について」(46.0%)、「成長環境やキャリア開発について」(43.0%)と続いた。いずれも4割以上の出現率で、多くの新卒社員がギャップを感じていることが分かる。
このほかに、「ワークライフバランスや勤務時間について」(19.8%)、「給与や待遇、福利厚生について」(19.1%)、「人間関係について」(17.0%)などが挙がった。
競争力強化や優秀人材の確保を目的に、従来の「メンバーシップ型」から「ジョブ型」の雇用の導入を発表する日本企業も増え、働く個人も自律的なキャリア選択が求められている。オープンワークは「配属リスクも視野に入れた企業研究や、仕事内容を深く理解することで、自らミスマッチを防いでいく必要があるといえる」と指摘する。
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