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レジ不要! 海外導入も狙うトライアル“新しいショッピングカート”の勝算は?:「シームレスな買い物」とは?(2/2 ページ)
トライアルグループ傘下のRetail AIが「スマートショッピングカート」の新モデルを発表した。日本のみならず、海外への導入も見据えて開発したというが、何が新しくなったのだろうか? また、他社との差別化ポイントは?
ECのような「レコメンド」で差別化
買い物時のタブレットには、おすすめの商品やクーポンを表示する。これまでトライアルで収集した約270億件のID-POSデータを活用し、顧客のこれまでの買い物履歴なども考慮しておすすめする。田中氏は「ECサイトで見るようなレコメンドシステムを、リアル店舗のスマートカートの上で実現している」と説明する。
カート上で商品のスキャンや決済を行うシステムには、国内ではイオン、海外では米国のアマゾンや中国のスーパーハイなどが取り組んでいる。田中氏は、このレコメンド機能を用いて販売促進につなげるシステムが「他社と比べても差別化要素になる」と胸を張る。
来店頻度や、レジの人員削減に貢献
現在スマートショッピングカートは、トライアルカンパニーの他には、リテールパートナーズ(山口県防府市)が導入している。導入数は、国内合計で38店舗、3640台。21年下旬には、さらに21店舗に導入する予定だ。
これまでのデータでは、導入店舗内のカート利用率は41.2%。混雑時には60%を超えることもあるという。導入店では、カート利用客の来店頻度が13.8%向上し、レジにかかる人時が20%ほど下がった。
新モデルは、8月ごろにトライアルの店舗に試験導入する予定だ。量産はその後に進める。提供はサブスクリプション型で、費用は未定としている。
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