ニュース
「ロッカー」を通じて企業が試供品を提供 凸版とCCCが開発:コロナ禍で減る消費者と商品の出合いを創出
コロナ禍で消費者が新しい商品を知る機会が減少している。「目的買い」が推奨され、商品との偶発的な出合いが生まれにくくなった。そんな中、試供品を「ロッカー」で提供するサービスを凸版とCCCが始めた。コロナ禍で減った消費者と商品をつなぐきっかけになるか。
凸版印刷とCCCマーケティングはロッカーを経由して企業がサンプル商品を消費者に届けることができる「GX(Good Experience)ロッカー」を開発した。7日からTSUTAYA赤坂店で実証実験を始めている。
GXロッカーはブランドと消費者の出会いを創出する非接触型サービス。企業は事前にオンライン上でQRコードやシリアルコードを発行する。消費者はそれをロッカーに入力し、サンプル商品やノベルティグッズを受け取れる仕組みだ。
コロナ禍の影響でオンラインでの買い物や必要以上の外出を避けた「目的買い」が増加し、実店舗への来店客数が減少している。それに伴い、今まで企業が店頭や街頭で行っていた試食・試飲、サンプリング、体験型イベントなど消費者と商品のタッチポイントを生み出すのが難しくなった。
GXロッカーは、コロナ禍で難航している実際の商品を使ったマーケティング活動をサポートする。また、Tカードのデータと連携し、ターゲットの抽出から効果測定までを一貫して行なえる体制を整えた。正確なターゲットセグメンテーションや購買行動のトラッキングが可能になり、効果検証の精度向上が期待できる。
実証実験は7月6日までの30日間。1日あたり約33個、合計で1000個程度の試供品の配布を想定している。
関連記事
- 富裕層向け老人ホームが西麻布に 食事は帝国ホテルが提供
高級老人ホームが2024年秋に開業予定だ。ラウンジやライブラリー、スパ、フィットネスなどの施設は当たり前。プライベートガーデンやお茶や軽食が楽しめるティーパビリオン配置まで計画しているという。食事は帝国ホテルと連携する。今後も盛り上がりが期待されるシニア市場に乗り出す富裕層向け老人ホームの気になる内装や設備とは。 - ワタミ渡邉美樹会長が見据える“コロナ後のマーケティング戦略”
外食チェーンのワタミ渡邉美樹会長兼グループCEOが語る“コロナ後のマーケティング戦略”とは? - 男性育休「取得せず」4割超 職場内での「後ろめたさ」が要因に
既婚男性の4割超が「育休を取得しない」と回答 - 宿泊施設にゴミのリサイクルを求める日本人旅行客は22% 世界の半分以下
日本の旅行客の8割超が旅行で「環境への配慮」を重視 - 女性経営者の5割が業務・プライベートで「不利」を実感 必要と感じる制度は?
ヴィエリスが実施した女性経営者の働き方調査
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.