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マネックス、端株の購入手数料を無料に 少額取引を強化
マネックス証券は7月5日から、国内株式における単元未満株、いわゆる端株の買付手数料を無料にする。従来は、0.55%(最低手数料52円)だった。サービス名は「ワン株」としており、投資家は1株単位で売買が行える。
マネックス証券は7月5日から、国内株式における単元未満株、いわゆる端株の買付手数料を無料にする。従来は、0.55%(最低手数料52円)だった。サービス名は「ワン株」としており、投資家は1株単位で売買が行える。
昨今、若年層の利用を見込み、スマホ証券と呼ばれる各社は端株の売買に力を入れている。マネックス証券が提供するスマホ投資サービス「ferci」では、86%が端株の取引を行っている。LINE証券でも、93%が端株取引だとしており、少額で株式が購入できる端株が、初心者の投資の入り口となっている。
しかし端株の手数料についてはさまざまだ。LINE証券はミニ株の名称で即時約定を特徴とし、手数料は無料だが0.2%から0.5%のスプレッドを乗せている。SBIネオモバイル証券は、手数料は無料だが、月額固定の手数料がかかる。大和証券傘下のCONNECTは手数料は無料だが0.5%のスプレッドが乗る。日興証券が提供する日興フロッギーは100万円以下なら買付時の手数料は無料だ。
他のネット証券大手では、auカブコム証券とSBI証券が取り扱っているが、それぞれ購入時は0.5%、0.55%の手数料がかかる。買付時の手数料を完全に無料としたのは、マネックス証券が初めてだ。
なお、売却時は各社ともに所定の手数料またはスプレッドがかかり、マネックス証券でも0.55%(最低手数料52円)となっている。
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