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三菱電機、電車の空調装置で不正検査 35年以上か:安全性に問題は?
三菱電機は29日、長崎製作所(長崎県西彼杵郡時津町)が製造する鉄道車両用空調装置の検査において、不正があったことを認めた。現在調査中で、速やかに内容を公表するとしている。
三菱電機は29日、長崎製作所(長崎県西彼杵郡時津町)が製造する鉄道車両用空調装置の検査において、不正があったと認めた。同製品の出荷先は、JRや私鉄各社、鉄道会社に納品する車両メーカーなどだ。詳細については現在調査中で、速やかに内容を公表するとしている。
不正検査を巡っては同日、35年に以上にわたって繰り返されてきたと毎日新聞が報じた。三菱電機は6月中旬に不正を把握。該当製品の出荷を直ちに停止していた。
同社広報部は編集部の取材に、「製品そのものの安全・機能・性能には影響がないことを確認している」と回答した。一部の報道が「少なくとも1985年から続いていた」と伝えていることについては、調査中だという。
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