相鉄系ホテル、「運転台」や「シート」を配したコンセプトルーム発売:沿線外での認知度向上
相鉄ホテルマネジメントは7月6日、相模鉄道の運転台やグッズなどを設置した「鉄道コンセプトルーム」を発売すると発表した。
相鉄グループの相鉄ホテルマネジメント(横浜市)は7月6日、運営する「相鉄フレッサイン 京都四条烏丸」(京都市)で、相模鉄道の運転台やグッズなどを設置した「鉄道コンセプトルーム」を発売すると発表した。7月12日から予約を開始する。沿線外のホテルでコンセプトルームを展開し、相鉄線の認知度向上を図る狙い。
コンセプトルームには、ダブルルームとデラックスツインルームの「コネクティングルーム」を使用。2018年まで相鉄線を走行していた、相鉄7000系から取り外した部品を設置して運転台の雰囲気を再現するほか、相鉄8000系の旧クロスシートや使用したヘッドマーク、行先標などを設置する。
また、コンセプトルーム専用の備品として、相鉄キャラクターのラッピング電車「そうにゃんトレイン」に使用しているシートの生地で作成したベッドスローやクッション、そうにゃんをデザインしたマグカップなどを用意した。
宿泊対象期間は7月17日〜22年8月31日。1日1室限定で、価格は1室3万6000円。当面の間キャンペーン価格として、1室1万2000円で販売する。予約は7月12日から同ホテルの公式Webサイトで開始する。
コロナ禍で、旅行やイベントへの参加が制限される中、鉄道系のホテルを中心にコンセプトルームの展開が相次いでいる。
京阪ホテルズ&リゾーツが運営する「京都タワーホテル」(京都市)では、京福電気鉄道(同市)とコラボした「嵐電トレインルーム」を6月から販売。使用していた中吊り広告やつり革などの車両部品、記念乗車券や記念プレートなど展示している。
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