手取り20万円の社会人 理想の平均手取り額はいくら?:半数以上が「転職意向あり」
「手取り20万円できついと思うことに関する意識調査」を発表した。きついと思うこと1位は「欲しいものを買えない」だった。理想の手取り金額を聞いた。
ビジネスパーソン向けの情報メディアを運営するビズヒッツ(三重県鈴鹿市)は「手取り20万円できついと思うことに関する意識調査」を発表した。調査によると、手取り20万の社会人が理想とする平均手取り額は29.6万円だと分かった。
理想の手取り額1位は「25万円以上30万円未満」で2位が「25万円未満」、3位が「30万円以上35万円未満」という結果となった。現状よりも5万〜10万円ほど手取りが増えれば余裕のある生活ができると考える人が多いようだ。
手取り20万円できついと思うことに関しては1位が「欲しいものを買えない」、次いで「貯金ができない」「イレギュラーな出費への対応」の順。自由に使えるお金がないことに対する不満の声が寄せられた。
フリーアンサーには「これ以上節約できない生活レベルなのにお金が貯まらない」(30代男性)や「友人の結婚式が重なるなど、あまり頻度は高くないけど高額な出費が続くとしんどい」(20歳女性)などが挙げられた。
転職意向については「転職活動中」「転職を考えている」人の合計が55.0%と半数以上が転職を考えていることが分かった。
厚生労働省が発表した「2020年賃金構造基本調査」によると、日本のビジネスパーソン(平社員)の平均給与は27万8400円で、手取りでは平均約24万円となる計算だ。手取り20万円は平均より4万円ほど低く、所得の底上げのためには副業や転職など自身でのチャレンジが求められる。
調査は、6月22〜29日にインターネットで実施。手取り20万の男女500人(女性289人、男性211人)を対象とした。
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