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テトラ・アビエーション、米国で「空飛ぶクルマ」の予約販売を開始 :新機種Mk-5
空飛ぶクルマを開発するテトラ・アビエーションが、米国で開催されている航空ショー「EAA AirVenture Oshkosh 2021」に出展。新機種Mk-5(マークファイブ)を初公開し、予約販売を開始した。
空飛ぶクルマを開発するテトラ・アビエーション(東京都文京区)は7月28日、米国で開催されている航空ショー「EAA AirVenture Oshkosh 2021」に出展し、新機種Mk-5(マークファイブ)を初公開したと発表した。あわせて、22年の引き渡しを前提とした予約販売を開始した。
Mk-5は、固定翼に搭載した32個のローターで垂直方向へ飛行、尾翼にある1個のローターで水平方向へ飛行するeVTOL(垂直離着陸型航空機)。32個のローターの4つが故障した場合でも安定した飛行を行うことができるとしている。
今後、個人客向けに40機ほどの予約獲得を目指す。また、米国ではプライベートパイロットライセンスを持つ富裕層向けに販売し、顧客コミュニティーを形成。ユーザーとともに次世代のeVTOLを開発し、量産へつなげる考えだ。
テトラ・アビエーションは、20年2月に米国で開催された国際航空機開発コンペ「GoFly」で唯一の賞金獲得チームとしてディスラプター賞を獲得。1年をかけてMk-5を開発した。同社は、引き続き日米の開発拠点を行き来し、資金調達をしながら開発を進めていくとしている。
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