2015年7月27日以前の記事
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福利厚生、コロナ禍では? トレンド変化と注目の最新サービステレワークのためのサービスも(2/4 ページ)

リモートワークや時短勤務、週4日勤務などを導入し、ワークライフバランスの向上を目指す企業が増えています。そこで、従業員の満足度を考えるときに欠かせない福利厚生の新しいタイプのサービスを紹介します。

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コロナ禍での福利厚生

 性・年代別従業員が求める福利厚生ランキング(図表1)では、コロナ禍で家庭での時間が増えることで、より生活に根ざした支援を求めるといった価値観の変化が反映されていることがうかがえます。

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「働き続けられる」環境かどうかを重要視

 40代男性の福利厚生1位は、「ファミリーサポート」。自身の家庭への支援要望の割合が高くなっています。

 女性全体と40代以降の男性は、人間ドックやセミナー、運動・食事支援などの「ヘルスケアサポート」がランクインしており、健康への関心もうかがえます。

 20代女性は、3位に「子育て支援」、4位に「ヘルスケアサポート」がランクイン。早い段階から今後のライフステージの変化のなかで必要な福利厚生を意識し、「働き続けられる」環境かどうかを重要視していると言えます。

求める福利厚生はコロナ禍で変化している

 それぞれのライフステージによって重要なものが変わり、求める福利厚生の順位が変動していると考えられます。いずれも従業員の生活に深く関わる要素が上位となっており、「個人の生活の状況を踏まえて欲しい」という気持ちの現われといえるでしょう。

「ハコ」から「ヒト」へ

 時代の変化に伴い、従業員の福利厚生に対するニーズも変わっていきます。前述のようにバブル崩壊やリーマン・ショック時に企業の予算が縮小・削減された影響を受け、保養所や社宅の維持が難しい企業が増えています。つまり、福利厚生としてのハコモノを維持できなくなったのです。

 加えて、労働者それぞれのライフスタイルが変化しています。このような時代の波に乗って、福利厚生は「ハコ」から「ヒト」へと変化しました。

 昔は定番だった社員旅行やスポーツ部活動や文化サークル活動などは、いまでは「不要」との声が多くなってきました。逆に、度重なる緊急事態宣言の発出でリモートワークが長期化し定着するなか、それぞれのニーズに合わせたスキルアップ研修の受講支援、集中できる個別スペースの設置などの福利厚生が重要視されてきています。

 限られた予算で導入できる福利厚生代理サービスなども登場しています。従業員のメンタルケアを含めたヘルスケアの必要性も、オフィス環境以上に注目されているといえるでしょう。

福利厚生の効果的な導入方法

 福利厚生の導入は、「会社のイメージアップ」や「離職率の改善」「従業員満足度の向上」など、導入目的および目指すゴールを明確にするところがスタートです。ゴールが決まったら、より効果の期待できるサービスを目指します。

 新しい福利厚生の導入を検討する場合、どのような導入方法があるか紹介します。

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