インタビュー
好きな時間にサウナを独り占め 24時間営業の「個室サウナ」ができた理由:3分インタビュー(3/3 ページ)
兵庫県にある24時間営業で月額制のプライベートサウナが話題となっている。好きな時間に密を避けた状態でサウナを楽しめる施設が2021年冬に東京と岡山に出店する。
アメニティーや顔認証システムの採用で安全性と利便性を向上
――なぜ、月額制で24時間営業にしたのでしょうか?
大西: 24時間営業のフィットネスジムのように、好きな時間にサウナを楽しみたいという需要もあるのではないかと考えました。また、サウナの利用を習慣化できれば健康にも良いのではないかと思い、このシステムを採用しました。
会員は30〜50代が7〜8割を占めています。利用者は夜の時間帯が多いですが、バスタオルや整髪剤などのアメニティーも用意しているので、出勤前にスーツ姿で来店する人や在宅勤務の合間の気分転換に利用する人もいるようです。オープンから半年で会員数の上限に近い数の方に登録していただきました。
夜間はスタッフも不在になります。そのためセキュリティ対策として、入り口には鍵の代わりとなる「顔認証システム」を導入しました。当初はカードキーなども想定しましたが、鍵の紛失を防ぎ、体温やマスク着用の有無まで確認できる利点があったためです。現在は、体温が37.5度以上の人やマスクを着用していない場合はロックが解除されないように設定しています。
――今後の展開を教えてください。
大西: 東京と岡山では、1号店で見えてきた課題や機器の更新を行って店舗展開を進める予定です。私たちは、24時間営業でプライベートサウナを運営する会社のパイオニアになりたいと思っています。人口の多い東京に出店することで認知度を広め、5年後には全国に出店できるような勢いで頑張りたいと考えています。
(終わり)
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