正社員化の誘いを断った派遣社員は7割超 理由は?:調査で判明(2/2 ページ)
マイナビは、3回目となる「2021年 派遣社員の意識・就労実態調査」を実施した。正社員化の誘いを受けた割合や断った理由、派遣契約形態の変化や、なぜ派遣社員で働くことを選ぶのかを調査した。
派遣社員としての勤務・働き方と正社員との違いを比較
派遣社員としての勤務・働き方と正社員との違いを比較したところ、最も差があったのは「飲み会の誘いなど断りやすく、人間関係で悩まない」(正社員との差49.5ポイント)、次いで「急な休みや、残業なしなど、勤務時間の融通が利く」(同35.3ポイント)「未経験の業種・職種に就きやすい」(同34.6ポイント)だった。
派遣社員は雇用が安定しないなどのデメリットが目立ってきたが、働き方の融通が利くこと、人間関係のストレスが緩和するなどのメリットも多くなったようだ。またコロナ禍以降、中途採用での経験者募集の増加、パート・アルバイトの求人数の減少などで未経験の仕事に就きやすいことも、派遣社員という雇用形態の魅力ともいえる、とマイナビは分析している。
今後も派遣社員として働きたい人は50.1%(前年比6.1ポイント)で、半数以上が今後も継続して派遣社員の就業を希望していることが分かる。
派遣社員で働きたい理由を尋ねた。その結果、登録型派遣(有期雇用契約)で最も高かったのは「勤務地を選べるから」(33.8%)、次いで「職場を変えやすいから」(31.7%)だった。無期雇用契約で高かったのは、「雇用保険や社会保険に加入できるから」(24.4%)、次いで「責任が重くないから」(21.3%)と続いた。
マイナビは「有期雇用契約では、働く場所や職場の変更や選択の自由度、無期雇用契約では、社会保険加入などの安定性を得ながら責任は重くないという、社会保障と職責のバランスを重視した働き方が今後の継続意向に繋がっている」と分析する。
今回の調査は、現在派遣社員として対象職種のいずれかで働く、男女20〜59歳を対象にインターネット上で実施した(対象職種:オフィスワーク・事務、販売、サービス、テレオペ・テレマーケティング、機械・電気・IT技術・通信系、クリエイティブ系、医療・介護・福祉関連業務、製造、配送・輸送・物流)。期間は21年7月1〜5日、有効回答数は1376人(男性489人、女性887人)。
関連記事
- 銚子電鉄の車両でサウナ 千葉県銚子市でワーケーションプログラム実施
宿泊施設検索サービスを手掛けるStayway(ステイウェイ、川崎市)が、「銚子電車を活用したサウナワーケーション」の参加者を募集すると発表した。 - 女性が転職したい会社 「楽天」や「トヨタ」を抑え1位になったのは
転職サービス「doda」を運営するパーソルキャリアは、22〜59歳の働く女性を対象に「転職したい会社」を調査した。 - テレワーク環境で悪いと思う点 労働時間や評価方法を抑え1位になったのは?
webメディア「テレワーク・リモートワーク総合研究所」を運営するLASSICは、テレワークに関するアンケート調査を実施した。 - コロナ禍で転職を考えた人は8割 実際に転職をした人の割合は?
MyReferが従業員数30名〜1000名以上の会社の従業員、1000人を対象に調査を行った。 - 転職活動がバレて困ったこと 3位「詮索された」、2位「慰留された」、1位は?
ビズヒッツが、転職活動がバレた経験のある男女257人を対象に「転職活動に関する意識調査」を実施した。 - 勤務時に“適切でない”と思う身だしなみは?
求人サイトを運営するアイデム(東京都新宿区)が、勤務時に適切ではないと思う身だしなみについて調査した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.