コラム
「マイクロマネジメントは悪!」「リモートで生産性UP!」──とは、言い切れないワケ:人事施策のよくある誤解と失敗例(6)(1/4 ページ)
なぜ、リモートワークで生産性が高くなる部署と低くなる部署があるのか? なぜ、同じマネジメント手法でも、うまく行く場合とそうでない場合があるのか? 適切な勤務形態やマネジメント方法を考えるための情報を紹介する。
あらゆる人事施策には、メリットとデメリットがあります。他社にとっては良い施策でも、自社で導入してみると合わなかったということも起こり得ます。
リモートワークなどの勤務形態に関しても同じです。一概に「この勤務形態が最もパフォーマンスが高い」と言うことはできません。
管理職や人事の方には「別の部署ではリモートワークがうまく行っているのに、なぜこの部署ではパフォーマンスが下がってしまうのか」「同業他社はリモートワークでもマネジメントが行き届いていると聞いたのに、当社は何が違うのか」といったことを考えている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、「決められた仕事か、変化に適応すべき仕事か」「リモートワークか否か」「マイクロマネジメントか否か」といった項目の関連性を探ったデータから、適切な勤務形態やマネジメント方法を考える際に参考になる情報を紹介します。
関連記事
- リモートワークを続けて1年、なぜ次第に生産性が落ちたのか? 原因は1つではなく……
リモートワークを続けて1年、業務に支障はないのに生産性が落ちてしまったH社。どのような要素を見直すべきなのだろうか? - 1on1ミーティング、研修受け放題サービス導入……なぜ失敗? 良かれと思った育成施策の落し穴
あらゆる人事施策には、メリットとデメリットがあります。他社にとっては良い施策でも、自社で導入してみると合わなかったということも起こり得ます。今回は、マネジメントや人材育成に対する誤解を紹介します。 - 「昇格機会は多い方がいい」「優秀な現場でOJT」──なぜ失敗? 良かれと思った人事施策の落し穴
あらゆる人事施策には、メリットとデメリットがあります。他社にとっては良い施策でも、自社で導入してみると合わなかったということも起こり得ます。今回は、等級・役職に対する「昇給機会は多い方が良い」という誤解と、OJTに対する「優秀なプレイヤーの背中を見て学ぶのが良い」という誤解について、事例をもとに原因と対策をお伝えします。 - 崩壊寸前だったVoicy 離職率67%→9%に立て直した人事責任者が語る“人事の本質”
日本の音声コンテンツ市場の先頭を走る、音声メディア「Voicy」。3カ月で利用者数が2.5倍になるなど、コロナ禍で驚異的に成長している。しかし、たった1年半前は離職率が67%にのぼり、組織崩壊寸前だったという。そんな中でVoicyに入社し、抜本的な人事改革を行ったという勝村氏。一体どのような改革を行ったのか──? - 人事改革、続けて10年──日立がジョブ型移行プロジェクトに託した「思い」
ここ数年でジョブ型という言葉をよく耳にするようになった。日立製作所もジョブ型へ人事制度を転換し始めている企業の一つ。その中で、日立が特殊なのは、ジョブ型という言葉が広まるよりもずっと前から、人事制度の改革を行っていたことだ。およそ10年前に始まったというその改革の詳細とは──?
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.