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3年間で大改革の「タイガー」、きっかけは元ソニーの女性役員家電メーカー進化論(4/7 ページ)

1923年創業で、ステンレスボトルや炊飯器などの多くの製品を手掛けるタイガー魔法瓶。2023年に100周年を控えた18年からは、元ソニーでVAIO事業を立ち上げるなどした浅見彰子氏が、既存事業のほか構造改革や未来のビジョンづくりに取り組む。タイガーが抱えていた課題と施策、そして100周年後の展望などを聞いた。

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100周年に向けてサステナブルなものづくりを提唱

 23年に100周年を迎えるタイガーでは、次の100年に向けた取り組みを始めている。その1つが、新製品を絞ったことだ。商品点数を多く出すのではなく、ヒットが見込める価値ある製品を出していくという考え方にシフトした。

 その分、製品ひとつずつが売れるようになり、市場でのシェアも上昇した結果、営業利益率も改善した。さらにもう一つが、20年に発表したタイガーステンレスボトルの4つの約束だ。

 これは人権や健康、環境などの社会課題に取り組む試みで、「NO・紛争鉱物」「NO・フッ素コート」「NO・丸投げ生産」「NO・プラスチックごみ」の4つ。例えば「NO・紛争鉱物」では、武装勢力の資金源として採掘されている鉱物を使用していない。また年間800万本製造されるステンレスボトルもすべて自社工場で生産している。

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