調査リポート
20年度の「家計の収支」 全体では約78万円増、世帯年収600万円以下ではマイナスに:収入別・年代別でも比較(2/2 ページ)
日本生活協同組合連合会は、20年度の「家計・くらしの調査」を実施した。年収別・年代別に、年間収支平均や収入支出を比較。家計の収支は全体で約78万円プラスだったが、世帯年収600万円以下ではマイナスとなった。
20年の支出で「増えたもの」は?
20年の全体の支出(月額)は34万9538円で、19年より1万7000円ほど減少。50代以上では2万円以上の減少が見られたものの、40代以下の支出額の減少はわずかだった。
支出費目別では、ステイホームの影響で全世代で「食費」が増え、「外食費」は減少傾向が見られた。また、コロナ禍で交際費・娯楽費が減少したためか、「その他の消費支出」は30代以下を除き減少。特に50代以上では2万円以上の減少となった。
「教育費」は全体的に減少していることが分かる。埼玉大学教育学部の重川純子教授は、「教育費は、所得制限付きという条件はあるものの、幼稚園や高等学校の授業料や保育園の保育料の無償化の拡充の影響もあり減少した。削減率は各年齢の平均で1割程度。依然、支出の中で大きな割合を占めている」とコメントした。
今回の調査は、日本生活協同組合連合会の組合員を対象にインターネット上で実施。期間は20年1〜12月で、有効回答数は749人。
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