「ごめん、売り切れたみたい」 5時間で完売したシャープの立体型マスクは何がすごいのか?:秘密は「快適性」と「見た目」(2/2 ページ)
シャープが発売した「クリスタルマスク」が発売5時間で売り切れて、現在も品薄状態続いている。一時は高騰していたマスク市場も落ち着きを取り戻し、マスク需要も落ち着きを見せていたが、なぜここまで売れているのだろうか?
発売から5時間で完売 なぜ?
クリスタルマスクの特徴は「快適性」と「見た目」にある。六角形をベースとした「立体クリスタル構造」がカギとなっている。口元に空間を確保することで、息苦しさをなくし、呼吸のしやすさを意識した。また、口や肌がマスクと接触しにくいため口紅の付着や化粧崩れ抑止も期待できるという。
見た目にも気を配る。頬からあごにかけてシャープなフェイスラインを演出する形状で、顔の形をきれいに見せる工夫を施した。もちろん、これまでのマスクの特徴だった抗菌加工とウイルス飛沫や微粒子を99%以上カットするフィルターも採用している。
現在の状況は、発売から5時間で完売したこともあり品薄状態となっている。通常時は、定期便サービスと単品販売を用意。定期便サービスは、毎月1回15枚入りのマスクを届けるプランで、単品販売は15枚入りと5枚入りから選べるようにした。
現在、定期便サービスと単品販売も15枚入りは売り切れ。5枚入りは販売を再開している。
たかが「マスク」にそこまでする?
同社は20年2月に経済産業省から要請を受け、マスクの生産を開始した。同年の4月から合計4種類のマスクを発売しているが、生産体制や工場のキャパシティは大丈夫なのだろか。
「当社で販売するマスクは全て三重にある自社工場(三重県多気郡多気町)のクリーンルーム内で製造しています。クリスタルマスクの製造にあたって、マスク製造機器の既存装置を1台丸ごとクリスタルマスク専用に改造しました」(広報担当者)
同社は今後について「入荷次第、再販していく」とコメントした。発売日や準備枚数については非公開としている。
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