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業務の35.5%「雑務にかける時間」 7カ国で日本がトップ:テレワークよりもオフィス(2/2 ページ)
アドビは、日本、米国、英国、ドイツ、フランス、オーストラリア、ニュージーランドの7カ国を対象に実施した「未来の働き方に関するグローバル調査」の結果を発表した。
作業効率化のためにデジタルツールを導入してほしいタスク
作業効率化のためにデジタルツールを導入してほしいタスクを聞いたところ、日本の1位は「紙文書の作成・確認作業」(71.0%)、2位「ファイル管理」(70.6%)、3位「ファイル検索」(62.6%)という結果に(複数回答)。紙を使った業務が多く残る日本では、紙文書のデジタル化がテレワーク向上のカギになると考えられる。
来年の転職意欲を尋ねたところ、グローバル平均で35.0%、日本で39.0%と、4割近くの人が転職を考えていることが分かった。転職したいと思っている人の割合が最も高いのはニュージーランド(46.2%)で、最も低いのはドイツ(24.7%)だった。
「年収や仕事内容が変わらないとすると、転職したい理由は何ですか?」という質問に対し、グローバル平均でも日本でも半数以上の人が「ワークライフバランス」「仕事のスケジュールを自分でコントロールできる」「テレワークが選択できる」「作業効率化のためのツールを導入している」ことが重要だと答えている。
この調査は従業員数1000人以上の企業に勤める男女3404人(日本: 500人、米国: 501人、英国: 500人、ドイツ: 501人、フランス: 500人、オーストラリア: 502人 、ニュージーランド: 400人)を対象に、4月30日〜5月28日にインターネットで実施した。
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