メルカリ、東京・表参道にファッション特化の実店舗を期間限定オープン 11月25日から3日間:初の取り組み
メルカリが、東京・表参道にファッションに特化した実店舗「サステなストア」を11月25日から27日の期間限定でオープンする。10月5日からフリマサイト「メルカリ」(PC、iOS/Android、無料)で出品アイテムの受け付けを始めた。
メルカリは10月5日、東京・表参道にファッションに特化した実店舗「サステなストア」を11月25日から27日の期間限定でオープンすると発表した。大規模セールが行われる「ブラックフライデー」(11月第4金曜日)に合わせて、ユーザーに持続可能な消費を促す「グリーンフライデー」の取り組みの一環。10月5日からフリマアプリ「メルカリ」(iOS/Android、無料)で出品アイテムの受け付けを始めた。
グリーンフライデーは、大規模セールで大量生産・大量消費を促す米国発のブラックフライデーに対抗する形で生まれた、欧州発祥の運動。ブラックフライデーが与える環境負荷に注目しており、特にフランスでは、ブラックフライデーの規制を求めるデモが起きるなど活動が盛んだ。
ユーザーはメルカリでハッシュタグ「#サステなストア」を付けてアイテムを出品。その中から、タレントの池田美憂(みちょぱ)さんや、スタイリストのSHOCOさん、大山しゅんさん、インフルエンサーのTakumaさんら「プロジェクトアンバサダー」がセレクトした300〜400点の商品を実店舗で販売する。同社は、実店舗での売り上げを全て慈善団体などに寄付する方針。
出品は10月31日午後11時59分まで受け付け、記事執筆時点(5日午後4時30分)では、1000点以上の商品がメルカリに出品されている。
同社によると、Tシャツ1枚を生産する際に発生する二酸化炭素(CO2)は約20キログラム。不要になったTシャツを捨てずにメルカリに出品し、取引が成立することで、無駄なCO2の発生を防ぐことができるという。
「ユーズド商品を売ったり、買ったりすることで無駄な廃棄や生産を減らし、環境負荷の軽減につながります。身近なサステナブルなアクションであることを体験していただきたい」(同社)
実店舗の営業時間は午後12時から午後8時まで。事前予約すれば、優先して入場できる。店舗内で商品を購入した人には、エコ風呂敷をプレゼントする。
グリーンフライデーを巡っては、同社は2020年11月、不要になった服を活用したファッションショーをオンラインで開催していた。
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