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ビジネスマンの給料の減少が止まらない。副業に走るしかないのか?:副業の容認は朗報か(2/3 ページ)
先日、国税庁から2020年の給与所得の統計が公表されたが、2年連続のマイナスだという。ビジネスマンの給料の減少が止まらない。
所得だけではなく、人数も減少
国税庁による調査結果を見てみると、まず驚くのが、給与所得者数の減少だ。なんと、前年比62 万人(1.0%)も減っている。コロナによる廃業や失業が影響しているのだろうか。
人数が減少しているうえに、給与額も下がっているのだから、その分、企業の利益になっているのは間違いない。実際、給与の総額は219兆2054億円で、前年比5.4%も減少している。そして、平均給与は433万円で、前年比0.8%減だ。賞与にいたっては、平均65万円と、前年比8.1%も減少している。
業種別に見てみると、やはり、宿泊、飲食サービスの減少が目立つ。なんと36.9%減だ。次に、製造業が-11.3%、サービス業-16.3%となっている。
プラスは複合サービス(何を指しているのかよくわからないが)と建設だ
この調査では、事業所規模別の平均給与も公表されており、従業員数10人未満の企業では、平均年齢53.6歳の平均給与は、従業員数5000人以上の企業(平均年齢43.7歳)の80%、賞与を含めると、68.3%にしかならない。年齢は10歳も上なのに、給与は約3割低い。
コロナ禍で、大企業と中小・小規模の差はますます開いた感もあるが、給与が減るビジネスマンはどう対処すればいいのだろうか。自社に給与アップが期待できないのであれば、副業に精を出すしかないのだろうか。
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