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コンパクト家電ブランド「レコルト」が、ブランド発足時から海外展開できたワケ家電メーカー進化論(2/7 ページ)

デザイン性が高く、お値ごろな家電が揃う人気のキッチン家電ブランド「レコルト」を展開するウィナーズ。実は日本だけでなく、海外でも人気を集めているという。家電メーカーとしての目指す道と、積極的な海外展開について、創業者でもあり、代表取締役の岡野真二氏に話を聞いた。

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 ウィナーズが創業したのは1992年。当初は広告やカタログ、パンフレットなどを作るデザイン会社だった。もともと代表の岡野氏の実家はプラスチック関連製品の製造を行う会社を営んでいた。岡野氏は大学卒業後、2年ほど外部でサラリーマンとして働いたあと、家業を継いでいる。

 「家業の製造業で、ものづくりの基本を一から習得し、幅広く製造現場の経験を積みました。その後、起業する意志が固まった頃に、取引先だったアウトドアメーカーから広告クリエイティブなどの相談を受け、それがきっかけで立ち上げたのがウィナーズです」(岡野氏)

 その時すでに、知人のデザイナーやカメラマンらとクリエイティブデザインの制作を手掛けており、そのタイミングで法人として自立。一方で家業の製造業も手伝いながら、二足のわらじで奔走していたそうだ。

 ちょうど、90年代前半は第一次アウトドア(キャンプ)ブームが訪れていた時期。アウトドア用品と製造業の知識を持つ岡野氏のもとにはさまざまな依頼が集まってきた。

 「家業の関係で中国の工場や展示会などを回っていると、いろいろな依頼がありました。中国でアウトドア用品を製造して卸すといった事業もはじめました。そして00年頃からは、OEM製造ではなく、自分たちのブランドを掲げてビジネスをしたいという気持ちが芽生えてきました」(岡野氏)

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