長野県が人気の移住地域ランキング1位に 「温泉付きシェアハウス」や「観光事業立ち上げプロジェクト」が支持:都道府県、市区町村を発表(2/2 ページ)
カヤックは、同社が運営する地域移住者マッチングサービス「SMOUT」内で自治体や地元企業が発信するプロジェクトへの「ファボ(興味ある)」数が多かった地域のトップ3をランキング化し、公開した。
市区町村部門のランキングは?
市区町村部門1位は「SMOUT移住アワード2020」から33ランクアップした新潟県三条市(総ファボ数853件)。同市の下田(しただ)地域には、アウトドア製品大手のスノーピークの本社があり、スポーツ施設が充実している町だ。
自然を生かした観光・アウトドアについて学びながらのお試し移住や、農業と特産品づくりに関するプロジェクトが人気となった。
2位は、兵庫県豊岡市(総ファボ数750件)。同市は「SMOUT移住アワード2020」の市区町村部門で1位を獲得した。「コロナ移住」が始まる前から地域おこし協力隊の採用に力を入れており、現在は40人が隊員として活動している。
人気の高かったプロジェクトとしては、「温泉街まるごと一つの旅館プロジェクト」「麦わら細工職人の協力隊募集」「一年間で鞄作りを学べる学校の入校生募集」などが挙げられた。
3位は長野県伊那市(総ファボ数704件)が獲得した。東京からのアクセスの良さを生かして都心と伊那市の半移住を推進するプロジェクトや、森に関わる仕事から考えるスクールプログラムなど、実践的な取り組みが人気となった。
また音声配信プラットフォームを使い、伊那市への移住を決めた人に体験談を語ってもらう「わたしの移住」プロジェクトは、移住経験者のリアルな話が聞けると共感を得て、多くのファボを集めた。
総務省が2021年1月に発表した「2020年の住民基本台帳の人口移動報告」によると、東京からの転出者数は合計40万1805人と前年比4.7%増加している。これは比較可能な14年から見て最大となっており、人々の地方移住の関心が高まっていることが分かる。
本調査はSMOUTに登録する一般ユーザー2万8732人を対象に実施。地域の発信する情報やプロジェクトに対し「ファボ(興味ある)」した合計3万6594件のうち、上位10地域をランキング化した。集計期間は4月1日〜9月30日。
関連記事
- 車で移動できる「走るログハウス」誕生 住宅環境の見直しや移住に着目
アールシーコアは、車でけん引して移動できる車輪付きのログハウス調の小屋「走るログ小屋」を10月16日から販売する。価格は386万円から。住宅環境の見直しや自然ある環境への移動・移住の関心に伴って開発した。 - 「グランピング」認知度は8割超 一方、経験者は約1割 なぜ?
トラベルズー・ジャパンは「グランピング」に関する調査を実施した。グランピングを知っている人は81.6%もいたが、実際に経験がある人は14.4%と少なかった。グランピングの予算、メリットデメリットを聞いた。 - 富士山の目の前にグランピング施設がオープン どんな特徴があるの?
グランピングのプロデュースや集客を行うブッキングリゾート(大阪市北区)が運営する「リゾートグランピングドットコム」は、JSフーズ(東京都品川区)が山梨県南都留郡山中湖村にオープンするグランピング施設「LE NIDO(ル・ニド)」の予約受け付けを開始した。プライベートグランピングをうたうLE NIDOの特徴とは? - 最も好きなカフェ 「コメダ珈琲店」「マクドナルド」を抑えて1位になったのは?
カフェチェーンブランド調査が行われた。最も好きなカフェは3位は「コメダ珈琲店」、2位は「マクドナルド」だった。知名度も店舗数も多い両店を抑えて1位になったのは? - 「グランピング市場に価格競争が起こる」 ブームの火付け役、星野リゾートが仕掛ける"生き残り戦略"
「グランピング市場に価格競争が起こる」。そう話すのは、グランピングブームの火付け役といわれる星野リゾートが運営する「星のや富士」の総支配人だ。コロナ禍で三密を避けられるレジャーとしてより一層の注目を集めたグランピング。アフターコロナ時代の生き残り戦略に向けて、どのような対策を取っていく必要があるのか。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.