エイチ・アイ・エスは10月30日、2021年10月期通期(20年11月〜21年10月)連結業績予想を発表した。売上高は1250億円(前期は4302億円)、営業損失が630億円(同311億円)、純損失が530億円(同250億円)になる見通し。コロナ禍での渡航制限、緊急事態宣言の発出により、レジャー回復が限定的という。
同社は29日、第三者割当増資と新株予約権の発行によって約215億円を調達すると発表。しかし30日、事務手続きなどの不備があり、いったん取り下げ、再提出すると発表した。
新株について3回に分けて発行条件を決め、割り当てることを想定。有価証券届出書類を計3部、関東財務局に提出する予定だったが、不備のため1部しか提出できなかった。
コロナの影響が長期化する中、エイチ・アイ・エスは、コスト削減の徹底、保有資産の売却も進めている。6月には本社社屋の譲渡と貸借も発表した。
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