旅行の意識はどう変わった? 予定している国内旅行の行き先:緊急事態宣言解除後(3/3 ページ)
JTB総合研究所は、「新型コロナウイルス感染拡大による、暮らしや心の変化および旅行に関する意識調査」を実施。その結果、外出・旅行への意識は、緊急事態宣言解除後も大きく変わらないことが分かった。
今後1年間に予定・検討している国内旅行の行き先
「今後1年間に予定・検討している国内旅行の行き先」を尋ねると、「関東」(25.2%)が最も高く、前回調査から4.3 ポイント増加と伸び率が最も高かった。次いで「中部」(16.4%)、「関西」(14.2%)と続き、関西は前回調査から1.3ポイント減少した。
居住地域別に予定・検討している国内旅行の行き先をみると、どの居住地域者も前回と変わらず、域内の行き先(居住地域)が最も多かった。ただし関東地方の居住者については「同一域内への旅行を予定・検討」している人が増加したが、他居住地域者については減少していた。
関東地方居住者は大都市がある「中部」(前回10.6%から13.5%)、「関西」(8.5%から9.0%)への旅行は前回調査から増加したものの、北海道、沖縄などの遠方は前回調査から減少した。
想定する同行者では「夫婦のみ」(22.1%)が最も多かったが、前回調査からは3.9ポイント減少。「自分ひとりで」(前回15.2%から13.8%)も減少し、代わりに「三世代」(6.8%から8.9%)、「その他の形態の家族旅行」(7.1%から8.4%)、「家族と友人・知人」(8.1%から9.1%)が増加した。以上の結果から、コロナ禍で一緒に旅行できなかった“身近な”誰かと一緒の旅行を望む人が増えていることがうかがえる。
当調査は10月5〜13日の間、2021年10月〜22年9月に国内旅行を予定・検討している人を対象に実施。予備調査では6383人、本調査では994人の回答を集計した。
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