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コロナ禍でもスシローが絶好調、店内飲食の減少を持ち帰りが補う 21年9月期決算:省人化への投資も実行(1/3 ページ)
コロナ禍で多くの外食企業が苦戦した。大手回転寿司チェーンのスシローは絶好調だった。スシローを展開するFOOD&LIFE COMPANIESの2021年9月期の連結決算(国際会計基準)の結果は?
回転寿司チェーン「スシロー」を展開するFOOD&LIFE COMPANIESは、2021年9月期の連結決算(国際会計基準)を発表した。売上高に当たる売上収益は2408億円(前期比17.5%増)、営業利益は229億円(同89.9%増)、純利益は同2倍の131億円だった。
コロナ禍における一過性の特殊要因はあるが、売上高や営業利益など各段階の利益が過去最高を記録した。売り上げの拡大には、国内外で出店を加速したことや、持ち帰り寿司大手の京樽を買収したことなどが寄与した。また、時短要請協力金を約110億円計上したことも影響した。
セグメント別の業績を見ると、国内スシロー事業は売上収益が2132億円、営業利益が258億円だった。売り上げ全体に占める構成比は88.5%という結果に。京樽事業は売上収益が92億円で、営業利益が2億円弱だった。営業利益率は2.0%で、国内スシロー事業の12.1%と比べると低い水準になっている。この点については、本社機能の統合などを通して改善していく方針だ。
国内外の出退店実績はどうか。国内のスシローブランドはコロナ禍でも出店数を増やし、51店舗増えた。海外のスシローブランドも21店舗増えた。京樽を買収したことで店舗数が一気に増えたこともあり、全体では999店舗(前年比375店舗増)となった。
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