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コロナ禍でもスシローが絶好調、店内飲食の減少を持ち帰りが補う 21年9月期決算:省人化への投資も実行(2/3 ページ)
コロナ禍で多くの外食企業が苦戦した。大手回転寿司チェーンのスシローは絶好調だった。スシローを展開するFOOD&LIFE COMPANIESの2021年9月期の連結決算(国際会計基準)の結果は?
コロナ禍でもスシローが好調
国内のスシロー事業は、度重なる緊急事態宣言で営業制限を受けた。店内飲食の売り上げは減ったが、テークアウトやデリバリーなどの売り上げが増加。その結果、既存店売上高は前年比104.3%と好調だった。コロナ前の19年と比較しても、99.0%という結果に。
店内の省人化を進めるための投資にも取り組んだ。来店客を、店員と接することなく席に誘導する「自動案内システム」の導入店舗数は461店舗まで増えた。22年は600店舗以上にする予定だ。回転レーンに設置したカメラで自動会計をするシステムを導入しているのは18店舗だが、100店舗以上に増やす。
また、事前に注文した商品を受け取る「土産ロッカー」の導入店舗数は128店舗だが、22年には200店舗に増やす。土産ロッカーは、事前にネットや電話などで注文した持ち帰りの寿司を、待たずに受け取れるサービス。ネットで注文した場合は、事前にクレジットによる決済が必要となる。ネットで注文した場合、利用者は自身のメールアドレスに送られてきたQRコードを、店内にあるロッカーにかざすと、予約した商品を受け取れる仕組みだ。
これらの施策は、顧客の利便性を向上させるだけでなく、非接触オペレーションを実現する狙いもある。
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