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健康診断で「D判定以下は必ず再検査を!」と呼び掛ける企業の、残念な勘違い:意識の高さが空回り
健康経営への取り組みが不足していることも問題だが、良かれと思って過剰な対応や誤った対応をしてしまっていることもまた、問題だ。踏み込んではいけないラインについて、健康経営の実現をサポートするリバランスの代表で、産業医の池井佑丞氏に話を聞いた。
以前の記事「産業医を「バイト感覚」から変える! 有効活用し、健康経営につなげる2ステップ」では、健康経営の第一歩として自社の産業医を有効活用するための取り組みについて解説した。
健康経営への取り組みが不足していることも問題だが、良かれと思って誤った対応をしてしまっていることもまた、問題だ。
経営層や管理職の意識の高さゆえに、悪気なく過剰な対応をしてしまうケースは実際にあると、健康経営の実現をサポートするリバランスの代表で産業医の池井佑丞氏は言う。(以下、発言は全て池井氏)
良かれと思って「再検査してこい」がダメなら、どうすればいい?
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