ふるさと納税、4割が「返礼品が目的」 1回当たりの平均寄付金額は?(2/2 ページ)
NTTコムオンライン・マーケティング・ソリューションは、全国20歳以上の男女に「ふるさと納税」の調査を行った。4割がふるさと納税の目的を「返礼品への興味」と回答した。1回当たりの平均寄付額はいくらだろうか?
受け取ったことのある返礼品は?
受け取った返礼品で、最も多かったのは「肉類(牛肉、豚肉、鶏肉、馬肉、ハム、ソーセージなど加工品含む)」(65.6%)。次いで「魚介・海産物類(生鮮海産物、干物、うなぎ、缶詰など加工品含む)」(55.0%)、「米穀類(米、パン、餅など加工品含む)」(40.6%)と続いた。
同社は「コロナ禍の外出制限による巣ごもり需要の増加や、売り上げの減少した事業者支援をふるさと納税を通じて行っていることが推測される。また、コロナ禍で商品の売れ行きが落ち込んだことから、返礼品の増量などを実施している自治体もある」とコメントした。
同じ自治体に複数回寄付したことがあると答えた人は65.9%で、前年と同等の結果となった。理由を尋ねたところ、「おいしいから」「還元率が高いから」「自分自身や、自分の家族がその自治体の出身地だから」という声が聞かれた。
また「援助などの自治体の取り組みを応援したい」「自己の趣味と関連がある自治体だから」「その自治体を旅行で訪れたときに親切にしてもらったから」という、自治体との関わりを理由に挙げた人もいた。返礼品だけではなく、寄付した自治体に対しても高い関心を持つようだ。
同じ自治体に複数回寄付をしたことのある人の73.2%は「1万円以上」寄付しており、複数回寄付をしたことがない人(49.9%)よりはるかに多いことが分かった。寄付した自治体や返礼品への関心が高くなり、1回当たりの金額が高くなっているようだ。
ふるさと納税経験者で、寄付を実施(継続)したいと回答したのは93.5%に上った。前年の調査結果(91.5%)と同水準となり、引き続き継続意向が高いことが分かった。一方で、寄付したことがない人のうち、寄付の実施(継続)意向を示したのは26.4%で、前年の調査結果(32.4%)から6ポイント減少した。
意向の差はあるものの、継続して寄付するリピーターがふるさと納税を支えていることがうかがえた。
今回の調査は、「NTTコム リサーチ」登録モニターである、学生を除いた全国20歳以上の男女を対象にインターネットで実施した。調査日は5月18日、有効回答数は1119人。
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