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はやぶさ2のプロジェクトマネージャ津田雄一氏に聞く リュウグウ探査を成功に導いたチームワーク宇宙が身近になる時代(4/4 ページ)

はやぶさ2のプロジェクトマネージャ津田雄一氏へのインタビューを取材。津田氏がリーダーとして成功に導いた小惑星リュウグウ探査のプロジェクトについて、その裏側を語った。

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はやぶさ2は今後2つの小惑星を探査

 はやぶさ2はリュウグウのプロジェクトを終えて、現在は再び長い宇宙の旅に出ている。まだ誰も見たことがない、名前もついていない2つの小惑星を目指して飛行中だ。

 5年後には1つの小惑星を通り過ぎながら探査し、さらに10年後には地球に近い場所にある、直径40メートルほどの小惑星を探査する。はやぶさ2の現在地や最新情報は、JAXAの「はやぶさ2プロジェクト」のWebサイトで確認できる。

 津田氏は、はやぶさ2について自著を出版しているほか、積極的に講演活動などもしている。その理由を「宇宙に関わる仕事の広さを知ってもらいたいから」と話す。トークセッションの最後に会場とオンラインの参加者に向けて、次のようなメッセージを送った。

 「はやぶさ2のようなミッションを発信することは重要だと思っています。宇宙で働くと言えば、イメージしやすいのは宇宙飛行士ですよね。でも、宇宙飛行士だけで宇宙に行っているわけではありません。宇宙で働いている人はたくさんいます。

 宇宙はすごく広がりをもっていて、ワクワクしながら新しい世界を切り開くことができる現場が、世界にいろいろな形であります。その中の一つがはやぶさ2で取り組んでいる宇宙科学です。はやぶさ2を入口にして、宇宙の広い世界を感じてもらえたらうれしいですね」

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