クラウド型電話に進出「Zoom Phone」 リモート環境でも“会社への電話”に応答、導入企業が明かす使用感:メリットとデメリット(1/2 ページ)
クラウド型電話サービス「Zoom Phone」の一般提供が10月、日本でも始まった。実際の使用感はどうなのか。11月17日開催のメディア向け説明会で、Zoom Phoneの導入企業がメリットとデメリットを話した。
ビデオ会議システム「Zoom」で知られるZoom Video Communicationsが10月、クラウド型電話サービス「Zoom Phone」の一般提供を日本でも始めた。リモート環境でも会社にかかってきた電話に応答できること、PCやスマートフォンのZoomアプリで電話機能を使えること、電話コストの削減が可能なこと、品質や安全性が高いこと──などを、同社はアピールする。
Zoom Phoneは、公衆電話回線を通じた発着信をサポート。もともと使用していた電話番号を使い続け、既存のPBX(Private Branch eXchanger)との連携も可能だ。また、Zoom Phoneによる音声電話を、ワンクリックでZoom会議に切り替えられる。
実際の使用感はどうなのか。11月17日開催のメディア向け説明会で、Zoom Phoneの導入企業がメリットとデメリットを話した。
Zoom Phoneの機能
Zoom Phoneを契約すると、普段のZoomアプリ上に「電話」メニューが現れる。テンキーから固定電話、携帯電話などの電話番号を入力する、あるいは連絡先から相手を呼び出して普通に電話をかけられる。
グループを作ると、メンバーの誰が電話に出て、どれくらい話しているかを確認できる。この他、例えばグループ内の新入社員が電話をしている際に、通話相手に聞かれないように、上司が部下にアドバイスをするといった「モニタリング」機能も提供。Zoom Phoneで通話中、簡単にZoom会議に切り替えることも可能だ。
通常のビジネス電話のように、転送、留守番電話の設定、通話時の録音なども可能。営業時間の設定をすると、営業時間外にかかってきた電話は受けないようにできる。
自動応答の設定も可能。人が音声を吹き込める他、日本語のテキストを機械がスピーチする「Text to Speech」機能も用意する。メディア向け説明会では、日本語と英語のText to Speechが紹介された。筆者からすると、日本語は判別には問題ないレベルだがややぎこちない印象。英語の方が自然に聞こえた。
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