都心の駐車場でプールやBBQ 三井不動産が始める「HUBHUBプロジェクト」とは?:トレーラーハウスを活用(1/2 ページ)
三井不動産とShareTomorrowが、移動式ユニットを活用してリアルに集う場所を創出する「HUBHUB(ハブハブ)プロジェクト」を開始した。
三井不動産と、同グループの新規事業の開発・推進を担うShareTomorrow(東京都中央区)が、移動式ユニットを活用してリアルに集う場所を創出する「HUBHUB(ハブハブ)プロジェクト」を開始した。11月22日から実証実験として、東京・日本橋に「HUBHUB日本橋人形町」を開設している。
同プロジェクトは、都心部などの駐車場や遊休地にさまざまな機能を持つ移動式ユニットを組み合わせた施設を設置し、ニーズに応じた拠点を創出するもの。遊休不動産の活用策としても見込め、周辺エリアの街の魅力向上にも寄与するとしている。
実証実験の場となる「HUBHUB日本橋人形町」は、都営浅草線・東京メトロ日比谷線「人形町」駅より徒歩3分の場所に位置する。オフィスやマンションが立ち並ぶ環境で、もとは車両8台分の駐車場だった場所だ。
そこに、コンテナ型の移動式ユニット6台を設置。宿泊ユニット「GUEST ROOM」、BBQデッキとキッチンを備えたパーティールームユニット「BBQ KITCHEN」、ヒーティングルームを設けたプールユニット「BADE POOL」の3種類を組み合わせた構成とした。
同プロジェクトがターゲットとするのは観光客などではなく、近隣に住む住民やビジネスパーソン。会社の打ち上げや、マンションや都心の住宅では難しい家族でのBBQ、ワークスペースとしての活用を想定している。
ShareTomorrowの新規事業部、佐藤貴幸プロジェクトリーダーは「将来的には、タワーマンションのパーティールームのように、近隣に住む人が日常的に使ってもらえるような施設を目指したい」と話す。
各ユニットの特徴は?
パーティールームユニットは、天候に左右されずにBBQやパーティーを楽しめるようにした。デッキには大型のガスBBQグリルを備え、キッチンには調理器具や食器を完備した。この他、最大6人が着席できるダイニングテーブルやソファコーナー、プロジェクターとスピーカーを設置した。
同施設では、食材や飲料の持ち込みが可能である他、デリバリーも利用できる。また、事前予約制でBBQ食材のデリバリーや出張シェフの手配などのサービスを提供する予定としている。
貸切利用の「BADE POOL」には、天窓付きのヒノキ張りのヒーティングルームを設けた。設備にもこだわり、フィンランド製ストーブにヴィヒタ水(白樺エキスを抽出した水)を用いたセルフロウリュを楽しめるようにした。
また、プールには冷却水循環装置を完備し、一年中安定した水温で利用できるとしている。夜はライティングシステムを活用することで、外気浴と内気浴を気分に合わせて楽しめるようにした。
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