“思いに共感”で購入できる FABRIC TOKYOが「なかなか買えないECサイト」を開設したワケ:“ブラック”ではなく”ホワイト”フライデー
オーダーメイドのビジネスウェアを提供するFABRIC TOKYOが、ブラックフライデーのタイミングに合わせたユニークな取り組みを展開している。
オーダーメイドのビジネスウェアを提供するFABRIC TOKYO(東京都渋谷区)が、ブラックフライデーのタイミングに合わせたユニークな取り組みを展開している。12月5日までの期間「WHITE FRIDAY 2021」と題して、「なかなか買えないECサイト」を公開し、商品化されずに生地工場や問屋に眠っていた生地を使ったオーダーアイテムを販売している。
米国発祥のブラックフライデーは、「どんな店でも黒字になる」ことが名前の由来とされ、最近では世界的に広まっている。一方、大量消費、大量廃棄を招いているといった課題もあるといい、ブランド側の事情で商品化されず廃棄処分される生地をこの期間に製品化して販売することで、これらの課題に向き合う狙いがあるとしている。
WHITE FRIDAY 2021では、ECサイト上で国内の倉庫から“発掘”した生地の特徴や生産者の思いなどを公開。お客が「共感メッセージ」を入力することで、購入ページへアクセスできるようにした。
同社は「何でもワンクリックで購入できる時代に、あえて手間のかかる購入体験を提供し、普段の消費行動を見直し長く愛用できる一着に出会う機会としていただきたい」と説明している。
スーツを大量生産する場合、数千メートル単位の生地が必要となる。一方で、オーダーメイドでビジネスウェアを手掛ける場合は数メートルで商品化できる。具体的には、生地3メートルでスーツの上下を、2メートルでジャケットの縫製が可能だ。
今回取り扱う生地の中には、4メートルしか存在しない希少性の高い製品もあるという。
ナポレオン一世が絵画で着用しているジャケットの生地を再現するというプロジェクトから生まれた国産の生地や、アラブの民族衣装のために作られたウール、岐阜県大垣市の工場で職人が手掛けた生地など、19シリーズ、44種類を展開する。価格は、スーツが4万9800円〜、カジュアルジャケットが3万8500円〜。
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