2015年7月27日以前の記事
検索
連載

賛否両論の「BALMUDA Phone」、否定的意見は“想定内”家電メーカー進化論(3/8 ページ)

デザイン性の高さと常識にとらわれない家電を生み出してきたバルミューダがスマートフォン「BALMUDA Phone」を発表した。4.9インチで10万円超の価格には、賛否両論が飛び交う。発表会で寺尾社長が語った言葉とスマートフォン事業の統括メンバーへのインタビューから、デジタル機器市場で同社が実現したいことを探る。

Share
Tweet
LINE
Hatena
-

画一化したスマートフォンに選択肢を

 ノートパソコン用の冷却スタンドを1人で作ったところから始まり、扇風機、そしてトースターを大ヒットさせてきたバルミューダのこれまでは、いろいろな所で語られているので、耳にしたことのある方も多いだろう。そして、今回のスマートフォンだ。

 寺尾氏はこれまでのバルミューダの歴史を、「危機対応に追われながら、やりたいことを少しでもやろうと走ってきた18年だった」と語る。

 そんななかで、会社の経営に少し余裕が生まれ始めた。そこで20年の正月に決めたのが、創業前からずっとやりたかったこと、それがコンピューターの開発だった。

 「3000円が相場の扇風機市場に3万5000円の扇風機を出しました。トースターもしかりです。人とは違うことを好きにやってきましたが、一番やりたかったことを考えたらコンピューターでした。しかも、いまやコンピューターは手のひらにあります。そうして、スマートフォンを作ることにしました」(寺尾氏)

 そして発表されたのがBALMUDA Phoneだ。特徴は3つ。1つ目が最新のスマートフォンとしてはかなり小型の4.9インチディスプレイを搭載したこと。そして2つ目が寺尾氏自らデザインを起こしたという曲線によるボディデザイン。そして、独自開発の基本アプリの搭載だ。


4.9インチディスプレイを採用した「BALMUDA Phone」。本体カラーはブラックとホワイトを用意している。SIMフリー版の価格は10万4800円(税込)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る