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賛否両論の「BALMUDA Phone」、否定的意見は“想定内”家電メーカー進化論(4/8 ページ)

デザイン性の高さと常識にとらわれない家電を生み出してきたバルミューダがスマートフォン「BALMUDA Phone」を発表した。4.9インチで10万円超の価格には、賛否両論が飛び交う。発表会で寺尾社長が語った言葉とスマートフォン事業の統括メンバーへのインタビューから、デジタル機器市場で同社が実現したいことを探る。

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 寺尾氏は発表会の中で、最新のスマートフォンのデザインが画一的になりすぎていて選択肢があまりないこと、そして画面サイズが大きくなり続けていることを指摘。また一方で、スマートフォンを触る、画面を見る時間は伸び続けていると指摘する。

 「私たちがスマートフォンを開発検討するにあたって、最初にしたことが大きさの探索です。4.5インチから5.5インチまで0.1インチ刻みでさまざまなデザインモックを作り、一番優れている、一番ちょうどいいサイズじゃないか、と思ったのが4.8インチでした。実際には5G対応の関係で4.9インチになってしまいましたが、このサイズでデザインをまとめました」(寺尾氏)

 直線を使わないボディデザインも寺尾氏が手掛けた。1日50回、100回と手にするスマートフォンは持ちやすくなるべきだとの考えから、開発されたフォルムだという。


「BALMUDA Phone」の背面。寺尾氏いわく「河原で拾ってきた石のようなザラザラ感」が手のひらに馴染む

 そして3つ目が、スケジューラ、メモ、ウォッチ、電卓という、4つの独自アプリだ。バルミューダは家電でも常に「体験」を大事にしている。プロダクトを売るのではなく、いわば「体験」を売っている。その考えに立つと、ハードウェアだけを作るわけにいかないとして、アプリの開発も同時に行われた。

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