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賛否両論の「BALMUDA Phone」、否定的意見は“想定内”家電メーカー進化論(7/8 ページ)

デザイン性の高さと常識にとらわれない家電を生み出してきたバルミューダがスマートフォン「BALMUDA Phone」を発表した。4.9インチで10万円超の価格には、賛否両論が飛び交う。発表会で寺尾社長が語った言葉とスマートフォン事業の統括メンバーへのインタビューから、デジタル機器市場で同社が実現したいことを探る。

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 単に画面サイズを小さくして持ちやすくしただけではなく、“道具としてのスマートフォン”との新しい付き合い方がBALMUDA Phoneでは提案されている。ダラダラと画面を見る時間を減らしながらも、必要な情報はさっと得られる。そこには、道具としての原点回帰がある。

 「スペックや価格といった情報だけを見ると割高感は否めないと思いますが、実際に触っていただければその良さを分かってもらえると思っています。また、今回は独自に作ったアプリこそが新しい『体験』の部分だと思っているので、実際に使ってみてほしいですね」(マーケティング部 モバイルデバイス事業担当部長 横倉葵氏)


最も開発が大変だったというスケジューラ。スワイプ操作で表示がヌルヌルと変わる感覚は面白い

 さらに、BALMUDA Phoneを自分のスマートフォンとして実際に体験してもらうために、SIMフリーモデルを購入した場合、30日間の返金保証してくれる「TRY ME!キャンペーン」を用意。ゆっくり使って「体験」できるというわけだ。

 一見すると、懐かしい印象のあるBALMUDA Phoneだが、実際に触って見ると数年前のスマートフォンではなく、現代に軸足を置いて新たに生み出されたスマートフォンだと分かる。

 「寺尾は、弊社について『バルミューダはクラシックを大切にしています』と説明することがあります。このクラシックは古いものではなくて、古くから残り続けていて、今も大切に使われているもの、という意味です。

 バルミューダは単に斬新なものを作るメーカーではありません。昔から人が使っていて馴染みのあるもの中に、新しいものを載せていくという考え方がどの製品にも共通しています」(横倉氏)

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